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ヤギちゃん

ヤギちゃん_f0058691_20492032.jpg
これ、ヤギです。
まだ子供だそうです。子山羊。
トルコ語で、山羊はケチ。子山羊はオーラック。

かれこれ1ヵ月半ほど前から、うちのアパートの前庭で飼われているんです。写真には写ってないけど、実はもう一匹いるんですね。つがいかな。
びっくりしましたよ。こんな所にヤギが居るなんて。

なかなか人なつっこくて、寄っていくと「メェメェ」って近づいて来るんです。
うちの子はヤギなんて見るの初めてなもんだから、興味津々。
しょっちゅう見に行ってますよ。


ところで、なぁんでこんな所にヤギが居るかというと...
どうやら、隣のアパートのカプジュ(※注)が飼ってるらしい。
餌をあげてるのは、そこの子供達。(なぁんと6人もの子沢山)

なぁんでヤギなんかを飼い始めたのか...
うちのダンナいわく、「クルバンだよー」って。
私、「・・・・・」。声が出なかった。
トルコ人からしてみると、ごくごく普通のことなんだけど、やっぱり私は日本人だし、そういう意識ないよな、とつくづく思った次第です。

「クルバン」というのは、
イスラム教の犠牲祭「クルバン・バイラム」に犠牲(生け贄)にする動物のこと。

来年は、1月9日からの4日間が犠牲祭。

ほんとに、あのヤギたち、もうあと10日後にはいなくなってしまうのだろうか...。
私、こういうの、ダメなんだよな。
狩猟民族じゃないし、肉食民族でもないからかな。


ちなみに、トルコ人いわく、ヤギの肉は硬くて美味しくないけど、子ヤギの肉はジューシーで美味しいと。


※注
カプジュ→トルコのアパートで住み込みで働いてる管理人みたいな人。
アパートの掃除や、ゴミ集め、冬場のカロリフェール(集中暖房装置)の管理。そして、毎朝パンや新聞などを届けてくれる、有難い存在。

# by yokocan21 | 2005-12-28 07:13 | 普段生活

 

クリスマスのディナー

遅くなりましたけど、メリー・クリスマス
もう終わってから言ってますね。

昨日24日は、家でクリスマスのお祝いをしました。キリスト教徒じゃないんで、お祝いではなくって単なるお食事と言った方がいいんでしょうか。

本来なら、家族3人で食事する筈だったのだけど、ダンナ何を思ったのか、朝友達と電話してたついでに「今日、クリスマス・パーティーするから、おいでよー」と誘ってる!
普段から仲良くしてる友達一家なので、来てくれた方がわいわい楽しいに決まってるけど(子供同士も仲良し)、家の中ひっくり返ってる~~~。掃除、掃除、掃除しないと。
ってことで、掃除の担当はダンナになりました。

掃除ったって、サロンの埃拭きと掃除機かけくらいですけどね。

クリスマスのディナー_f0058691_4325536.jpg
で、この写真がディナーのテーブル。
むっちゃボケてるぅ。

焼きましたよー。ローストチキン。お腹の中にはドルマの中身と同じご飯の詰め物入れました。
※ドルマの中身については、こちらを参照。↓
トルコ~スパイシー・ライフ「食いしん坊さん」のページ

友達、お寿司を食べられる人なんで、お寿司もどきも作りました。(右奥)
プラサ(ポロネギ)のオリーブ油煮もあるよ。(左奥)
あとは、メルジメッキ(レンズ豆)のスープとサラダ。
※メルジメッキ(レンズ豆)のスープについては、こちらを参照。↓
トルコ~スパイシー・ライフ「食いしん坊さん」のページ

ひえぇ、疲れた。
でも楽しかった!

子供のリクエストのケーキも食べられたし。
ここには、クリスマスケーキなんてものがないんで、去年日本に帰った時に買ってきたクリスマス用の飾りを付けて、っと。

両家族とも、小さな子供がいるのでパーティーにはならなかったけど、一応クリスマスの雰囲気だけでも味わえたかな。子供達も楽しそうだったしね。
よーし、来年も頑張るぞー!って気分です、今は。


追加:飲み物は、この夏イズミール近郊のシリンジェ村で買ってきた赤ワイン。これ、お勧め。でも写真ない...。

# by yokocan21 | 2005-12-25 07:08 | 普段生活

 

チー・キョフテ


チー・キョフテ_f0058691_4355091.jpgここディヤルバクルの名物料理といったら、これ、チー・キョフテ(Çiğ Köfte)。
チーとは「生」。キョフテは「ミートボール」。よってこれは、生肉のミートボールです。しかもウソみたいに辛い!

トルコ南東部ではどこででも普通に食べられてるものです。有名なのはウルファのものですね。TVでよくイブラヒム・タトゥルセスが作ったり食べたりしてますよねぇ。彼、ウルファ出身です。マラティアやエラズーのも有名。
この辺りは、暑さがハンパじゃないですから、こんなに辛いものがうけるんでしょう。

これ、この辺りのレストランだと、まず前菜として必ず出てくる一品。これなきゃ始まらない。それくらい重要な位置を占めています。

どういうものか、ちょっとだけ説明。
ひき肉(特別にチー・キョフテ用として挽いてくれる)に、ブルグル(挽きわり小麦)、唐辛子ペースト、トマトペースト、玉葱にニンニク、香辛料などを混ぜて、こねこね、かなりの時間捏ね合わせる。
それを、適当な大きさを手にとって、にぎにぎと固めたら出来上がり。

マルルというロメインレタスや、ラワシュというナンのうすーいのに包んで頂きます。好みでレモンを絞ってもよしですね。一緒にロカ(ルッコラ)やネギ、ミントの葉、パセリなんかを包んで食べると尚美味です。

こちらでは、チー・キョフテ作り専用の金たらいも売ってます。どこのお家にもあるらしいですよ。

うちは、いつもレストランでテイクアウトですけど、大概の人はうちで作ってるようです。
かなり力のいる仕事なんで、男性の役目のようです。
普段は、縦の物を横にもしないような亭主関白なお父さん達が、この時ばかりは、張り切るんですねぇ。
力の見せどころです。

うちは夫婦揃ってチー・キョフテ好きなので(特に私がね)、もう、しょっちゅうテイクアウトです。そのレストランのチー・キョフテ職人のおじさんともすっかり仲良くなってしまいましたよ。
バンバンおまけ付けてくれる。

ディヤルバクルとこの周辺の地域は、食べ物が美味しいんだけど(私的にはトルコで一番)、チー・キョフテはその中でもイチ押しです。
香辛料をふんだんに使ってるせいか、生肉の臭みが全くないし、しかも生肉食べてるという感覚もない。不思議な食べ物です。
あつーいトルコの食べ物です。

♪写真は一人前

# by yokocan21 | 2005-12-23 07:01 | トルコ料理

 

嗚呼クリスマス

嗚呼クリスマス_f0058691_20562785.jpg
もうすぐクリスマス!
なんだけど、ここトルコではクリスマスはないです。そりゃそうだよ、イスラムの国なんだから。
それでも、都会(って私はイスタンブールくらいしか知らないけど)では、綺麗なツリーが飾ってあったり、イルミネーションぴかぴかしてたりします。おうちでもツリー飾ったりする人が、ちょこちょこいたりします。雰囲気だけクリスマスね。
でもやっぱりクリスマスの意識がないから、24日、25日には特に何もしない。

盛り上がるのは、31日の大晦日!
この日は、レストランやホテルではニューイヤー・パーティーが開かれるんです。私も何回か行ったことあるけど、すごく派手で楽しかったなぁ。お料理も特別なもの出してくれるし(七面鳥料理がメインね)。ベリーダンサーとか登場するし。有名歌手が出てくるところもあり。←ただし、むっちゃ高い。
とにかく、夜中まで大騒ぎ。
で、そのパーティーに欠かせないのが、なぁんとクリスマス・ツリーとサンタクロース!絶対いる。
なんでこうなったのかは、知らないけど、せっかくだから便乗しちゃえ!なんだろうな。クリスマスの意味なんて無視、無視。
楽しけりゃぁいいのだ。

トルコに来て初めての年末は、びっくりで腰抜かしたけど、もう慣れました。それが普通になってしまった。
で、うちでもパーティーは、大晦日にやってましたよ。

ところが、今年はちょっと違うのです。
昨年、日本に帰った時、実家でクリスマスをしたのだけど、子供が大喜びで、今年もしよう!ってことになってしまった。
ケーキ食べたのが嬉しかったみたい、あとプレゼント貰えたし。
普通に24日にやりますよ。
クリスマス・ケーキというものがないんで、普通のケーキだけど。
もちろん、31日にはトルコ風にパーティーが待っている。

トルコでは、こんな風なクリスマスですね。
ちなみに、トルコ語でクリスマスは「NOEL」。フランス語だね。

写真は、大阪のとある所のツリー。綺麗。

# by yokocan21 | 2005-12-21 06:39 | たわごと

 

オルハン・パムック裁判

オルハン・パムック裁判_f0058691_637010.jpg先週後半、トルコのメディアで騒がれていた話題をちょっと載せてみようかと思います。メディアといっても、NTVやCNNTurk、HaberTurkあたりのニュースTVが騒いでただけで、普通の民放なんかは、サラッと流してた感じだけど。

どういう話かといいますと...
オルハン・パムックというと、現代トルコを代表する人気作家。今年のノーベル文学賞の候補にも挙がってました。
このオルハン氏が起訴された、というもの。

オルハン氏は、20世紀初頭(第一次世界大戦中)、オスマン帝国時代に起こった「アルメニア人大虐殺」を認めたとして、国家侮辱罪に問われ、その裁判の初公判が16日にあったのです。

事の発端は、今年2月、スイス紙に「100万人のアルメニア人が殺害されたことは事実」と発言したということ。

言論の自由が認められるかどうか、が今回の裁判の注目点だったけれど、裁判は先に持ち越され、次回公判は2月にあるということです。

トルコでは、言論が国の名誉を傷つけたと、検察官が判断すれば、起訴できるらしいです。

「国家侮辱罪」なんて、恐ろしい罪、なぁんだか戦前の日本みたいじゃぁないですか。
ちなみにトルコでは、建国の父アタトゥルクの悪口を言っても、捕まるらしいですよ。おぉ怖!

で、何で私がこの話題に触れてしまったのか、と言いますと...
私の好きなシャンソン歌手、シャルル・アズナヴールにあるんですね。
彼はパリ生まれのフランス人だけど、両親はアルメニア人。両親は、アルメニア人としての境遇に忍従しないため、フランスへと亡命したんです。
この話は、日本でのコンサート・パンフに書かれていたものだけど、「あぁ、そうだったのか...」と思い知らされました。

「アルメニア人の大虐殺」については、全世界が認めているにも関わらず、トルコは断固として認めておりません。
トルコとアルメニアの国交も断絶したままです。


お~、なんだか硬い話になってしまったよ。でも、気になる話題なんで、書いちゃいました。

# by yokocan21 | 2005-12-19 06:35 | トルコのこと