ムハムマラ(クルミたっぷりのピリ辛ディップ)・ニ種
実はそうでもないんですよね。
トルコは地理的にも、歴史的にも、「食」ひとつを取ってみても、周りの国々から多大な影響を受け、そして影響を与えているんです。
東はペルシャや中央アジアから、西はギリシャから、南はシリアやレバノンから、そして北はロシアから.....。
なので、豊富な食材は勿論のこと、調理法も色々とバラエティー豊かなんですよね。
今日、紹介いたしますお料理も、そんな周辺の国から伝わってきたものの一つです。
トルコ南部の、地中海・北東部のドン突き周辺、アダナやガズィアンテップ、キリスなどの町でよく作られているお料理です。
地理的にもシリアの国境にはすぐそこ。ということで、これはシリア方面からやってきたものですね。
『ムハムマラ(Muhammara)』という、クルミを使ったかな~り辛いディップです。

クルミをたっぷりと使っているので、とっても香ばしくって、そしてピリっと辛くって、これ、パンがすすむ・すすむ~! レストランでは前菜として出てくるものなんですけど、これひとつでパンを食べ過ぎてしまって大変です。
もちろん、ピり辛はビールのお供にもピッタリ!
この赤さ、相当にチリ・ペッパーが入っていそうな色ですけれど、トマトペーストや「ビベル・サルチャス(biber salçası)」という

これには、辛いものと(相当に辛い!)、辛くないものがあります。
うちは、子供が辛いものを食べられないので、辛くない方を買って来るんですけれど、それでも、ちょっぴり辛味があるんですよねぇ。
私は、スーパーの缶詰ではなく、いつも行くハーブ&スパイス屋さんで買って来ます。その方が手作り感があるし、美味しいんですよね。
このビベル・サルチャス、好きな人は、これをパンに付けてパクパクいっちゃってます。
ところで、このムハムマラ、ちょっと前に melocotonさんも紹介されていました。私のボテッとしたものとは違って、パステルピンクの可愛いムハムマラでした!
*~**~*~*~**~*~*~**~*~*~**~*~*~**~*~*~**~*~*~**~*~*~**~
こちらは、ちょっと変わり種のムハムマラ。

トマトペーストや
パッと見たところ、〝おぉーっ、ピスタチオ!?〟って感じですけれど、いえいえ違うのです。
こちらのバージョンも、ふんだんにクルミを使っていて、しかも私の大好きな〝ターヒン(ゴマのペースト)〟も入っていて、香ばしさ上々!もちろんピリ辛~。
これも、パンに付けてガシガシいってしまう危険物!とまらないんですよぉ~。
私は、どちらかと言うと、こちらのターヒン・バージョンの方がお気に入り♪ これ、昔に雑誌で見かけて作ってみたのが始まりなんですけれど、どういうわけかトルコのレストランでは見たことがないんですよねぇ.....。
ということで、パンやビールがすすむ、お薦めディップ・ムハムマラの紹介でした。
作り方も超簡単、火を使わず、フードプロセッサでガァーーーッてやるだけってところも嬉しいのですよねぇ。
では、作り方は、↓ からお願いしまーす。
ブログ・ランキングに参加しています。ポチッと応援よろしくお願いします♪


こちらのトラックバック・コミュニティーに参加しています。

トルコ料理
∮ムハムマラ(赤バージョン)の作り方
♪材料
・クルミ 3/4カップ
・パン粉 大さじ3
・ニンニク 2~3片
・トマトペースト 大さじ1
・赤唐辛子ペースト 大さじ4 (※注)
・レモン汁 小さじ2
・チリパウダー 小さじ1
・クミン 小さじ1
・塩 適量 (※注)
・コショウ 適量
・オリーブ油 大さじ4
※注・・・赤唐辛子ペーストは、物によって塩味のかなりついているものがありますので、塩の量は加減して下さい。
♪作り方
フードプロセッサに、オリーブ油以外の材料を全て入れ、回しながら、オリーブ油を徐々に加えていきます。
それだけ!
∮ムハムマラ(緑バージョン)の作り方
♪材料
・クルミ 3/4カップ
・パン粉 大さじ2
・ニンニク 2片
・ターヒン 大さじ2
・パセリ 適量 (トルコのパセリは「イタリアンパセリ」です)
・レモン汁 小さじ1
・チリパウダー 小さじ1
・塩 適量
・コショウ 適量
・オリーブ油 大さじ2
♪作り方
上と同じく、フードプロセッサに、オリーブ油以外の材料を全て入れ、回しながら、オリーブ油を徐々にに加えていきます。
ブログ・ランキングに参加しています。ポチッと応援よろしくお願いします♪


by yokocan21 | 2008-05-12 05:50 | トルコ料理