もうすぐ犠牲祭

トルコは10日から犠牲祭が始まります。
先日、HPの方にこの犠牲祭について書いたんですが、新たにこちらのブログへも何か書こうと思っていました。
が、ちょっと時間的に余裕がなくなってきて、すみません、手抜きします。HPの方の記事を貼り付けてしまいます。
こちらがその記事です↓
今年も犠牲祭(クルバン・バイラム)がやって来ます。
イスラム教のお祭りである犠牲祭。
メッカ巡礼の最終日にあたるこの日、敬虔なイスラム教徒は、アッラーの神に羊や牛などの動物を生け贄として捧げ、神に感謝の気持ちを表す大切な行事です。
犠牲とする動物には、決まりがあるらしく、羊や山羊なら一人で一匹、牛やラクダならば七人で一頭屠るらしいです。
そして、その動物の肉の3分の1は貧しい人への施し、次の3分の1はご近所へ、残りの3分の1は自分の分となります。
でも私が見た限り、ご近所に適当に配った後は、自分ん家で食べている場合が殆どのような気がします。
ただし、私の周りには信仰心の厚い敬虔な人はまずいないですが...。
最近は、大型スーパーでも羊なんかを売ってたりするけど(駐車場の一角にテントを張って生きてる羊を売っている)、大体は、動物バザールのような所で気に入った羊なんかを買ってきて、家の庭やアパートの前なんかで切っています。
ただ、大きな町では、指定された場所以外での屠殺は禁止になったらしいですね。
買ったその場で、切ってもらうのだとか。
だけど田舎町では、まだまだ昔からのしきたり通り、家の前で、だそうです。
これ、初めて見た時はギョーッ!でした。
通りの辺り一帯が、血の海です。
しかしよく出来たもので、トルコ人いわく、犠牲祭の2日目以降は雨が降ることが多く、全て洗い流してくれるのだそうです。
そしてその切られた肉はといいますと、早速、バーベキューにされるわけです。トルコ人お得意のマンガルですね。
犠牲祭一日目のお昼時は、そこここからいい匂いが漂ってきます。
残ったお肉は、カブルマという炒め物にされ、保存食となります。
小分けにして冷凍保存する人もいますね。
ところで、この犠牲祭の慣わしの由縁は、こんなところにあるんです。
預言者イブラヒム(アブラハム)が、神から自分の子イスマイルを生け贄にするように言われます。
信仰心厚いイブラヒムは、イスマイルを連れ、生け贄を捧げる山へと向かいます。
そして息子も覚悟を決め、いよいよ、というその時に、迷子の雄羊が現れたのです。
イブラヒムは、その羊を生け贄として神に捧げました。羊は神からの恵みのもの。
このエピソード、実は旧約聖書にも出ているんです。
旧約聖書では、犠牲になりかけたアブラハムの子は、異母兄弟の方のイサクとなっていますが。
コーランでは、このイブラヒム(アブラハム)とイスマイルをアラブ人の祖、としています。
そして、羊を犠牲として捧げた場所には、イスラムの聖域カーバ神殿が建っており、カーバ神殿は、イブラヒムが築いたとされています。
なお、コーランでは、旧約聖書の預言者たちを自分達の預言者として挙げています。
ヨゼフ、ソロモン、ヨブなど。また、イエスやヨハネも預言者の一人。
そして最も偉大な(最後にして最高の)預言者は、もちろんマホメット。
少しだけ、イスラム教をかじってみました。
昔から延々と続けられてきたこの儀式、私たちイスラム教徒でなくとも、天からの恵みものである動物たちの命に感謝する、神聖な気持ちを思い起こさせてくれるものだと思います。
♪トルコでは今年は1月10日から4日間が犠牲祭です。
今年は、前後の土・日も含めて大型9連休となります。
リゾートに出掛ける人、実家に帰る人、親戚のお家を訪ねる人、色々いらっしゃると思います。皆さまには、イイ・バイラムラール!(良い祭日を)
ちなみに、うちはお天気が良ければアダナへ小旅行で出掛けようかと思っています。
※アダナ→トルコ南部の都市です。トルコ第4の町。
by yokocan21 | 2006-01-08 07:36 | 普段生活