春分の日=ネヴルース
しかし、『ネヴルース(nevruz)』という春のお祭りなんです。
ネヴルース、お隣イランでは『ノウルーズ』と言って、ペルシャ語で「新しい日」という意味です。イランではこの日が「新年」だそうです。
このお祭り、イランや中央アジアの国々では、国の祝日として祝われる祭日で、歴史は古く、紀元前7世紀頃から祝ってきたそうです。
特にイランでのお祝いがよく知られているようで、家の前で火を焚いてその上を飛び越え、無病息災を祈願する儀式はTVで何度か観た事があります。
勿論、ここトルコでもこのような儀式を行っている地域があります。そう、この南東部地方です。
このディヤルバクルの位置する南東部地方は、クルド人の割合が多く(ディヤルバクルは人口の殆どがクルド人)、ネヴルースはクルド人の祭日(新年)でもあるんです。ちなみにクルド語では『ネヴロース(newroz)』です。
何日も前から町の主要な場所には、クルド語で書かれたお祝いの横断幕「NEWROZ PIROZ BE」が掲げられるので、私なんかは「あぁ、そうなんだ~」と気が付きます。(多分、「ネヴロースおめでとう」でしょうね)
それでは、トルコ南東部地方の村々に昔から伝わっている習慣を紹介してみます。(聞きかじり、読みかじりですけれど。)
前日は、お祭りの準備として、洗濯や掃除を済ませて食べ物の用意をします。
特別なお料理としては、ボレッキ(※注1)や、玉ねぎの皮で色付けした卵、ロクム(ターキッシュ・ディライト)やキャンディー、レブレビ(※注2)など。
お祭り当日3月21日は朝早く起きて、新しい服を着て、前もって準備していた食べ物を持ってお墓参り。お墓ではコーヒー(トルココーヒー)を淹れて飲むそうです。その時、ご近所の方々のお墓もお参りするそうです。
そして食事をするのですが、その時サズ(トルコの弦楽器)の演奏やそれに合わせて歌を歌ったりしてお祝いをします。
お墓参りが終わると、親戚や近所の方々とのお互いの家を訪問をし合って、食事や飲み物を楽しみます。そうして夜遅くまでお祭りは続く、ということです。

こちらディヤルバクルでは、お祭り当日は、朝から、町の大きな広場(ちょっと郊外にあるコンサート会場のような所)で催し物が開かれ、市民はちょっとお洒落をして出掛けて行きます。地元の歌手のコンサートがあったり。
ただこの催し物、政治色が強くて、一部の団体がクルドの民族運動を煽動したりと、本来のお祭りとはかけ離れたもののように感じます。
昨年のネヴルースは、煽られた一部の人が暴徒と化してしまいました。幸い今年は、事前の取り締まりもあってか、何事も起きずにホッとしています。
(このような催し物は、イスタンブールを始め大きな町でも開催されています。)
本来は、厳かなお祭りのはず。どうか平和で穏やかなお祭りであって欲しいものです。

赤・黄・緑は、クルド人のシンボルカラー。
写真は、ディヤルバクルでの本日のネヴルースの催し物の様子。民族衣装を着た女性達が多くいたそうです。
1枚目は、tv8.com.trより、2枚目は、ntvmsnbc.comより。
※注1 「ボレッキ」・・・ユフカ(またはフィロ)という薄い生地に、具を挟んだり包んでオーブンで焼いたり揚げたりしたもの。具は、白チーズや炒めた挽き肉、ほうれん草など。
画像参照はこちらへ。
※注2 「レブレビ」・・・ひよこ豆を煎ったもの。
【追記】
このネヴルース、オスマン帝国時代には祝日だったようなんですけれど、共和国になってからは、祝日ではなくなってしまいました。
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by yokocan21 | 2007-03-22 06:41 | ディヤルバクル













