人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ヒヨコ豆七変化

大好きなヒヨコ豆
トルコでは、これなしでは語れないほど、色んなお料理に使われたり、おやつとして食べられたりと、大活躍です。
そんなヒヨコ豆にスポットを当ててみました。

ヒヨコ豆七変化_f0058691_20582281.jpg

もうそろそろ出てくるかなぁ、と思われる、ヒヨコ豆の若いの
トルコの青空市場では、このような若いヒヨコ豆が枝付きのまま売られていることがあります。このブログでも、何度か登場していますので、覚えて下さっている方いらっしゃるでしょうか。
ヒヨコ豆七変化_f0058691_20584855.jpg
こちらが、サヤに入ったヒヨコ豆。薄緑色が、とっても可愛い♪
トルコ人のように、このまま生で食べても美味しいし、さっと湯がいて塩を振って食べると尚美味しい。

ディヤルバクルの青空市場では、春から初夏にかけて、枝ごとヒヨコ豆をよく見かけたものですけれど、こちらではどうなんでしょうか。うちから青空市場は、ちょっと遠いものの、そろそろチェックしに行ってみましょうか~。

ヒヨコ豆七変化_f0058691_20593719.jpg

このヒヨコ豆、生のものや乾燥させたものは、〝Nohut(ノフット)〟と呼ばれるんですけれど、炒ったものは、〝Leblebi(レブレビ)〟といいます。 このレブレビ、トルコ人の大好物~!
一口にレブレビといっても、色んな種類がありますので、代表的なものをちょこっと紹介してみます。

ヒヨコ豆七変化_f0058691_210463.jpgまず、黄色いのは、〝Sarı Leblebi(サル・レブレビ)〟。訳してもそのまんま「黄色いレブレビ」。
端的に言えば、ヒヨコ豆を炒ったものなんですけれど、その作り方はかなり複雑なようです。

簡単に説明すると、乾燥ヒヨコ豆を特別な機械で炒って、ズタ袋に入れて冷まして.....という工程を2度繰り返し、次は水に浸して、また炒ります。
そして、薄皮を剥いたものがサル・レブレビ。

ちなみに、この写真のものは、このサル・レブレビをもう一度炒ったもので、〝Çifte Kavrulmuş Leblebi(チフテ・カヴルムシュ・レブレビ) 〟と言います。
ナッツ類を売るお店の前では、このチフテ・カヴルムシュ・レブレビを炒っているのをよく見かけるんですけれど、すっごくいい香りが漂っています。

ヒヨコ豆七変化_f0058691_21194.jpg白いのは、〝Beyaz Leblebi (ベヤズ・レブレビ)〟。訳して「白いレブレビ」。
サル・レブレビを作る工程で、最後に炒る時に薄皮を向かずに作ったものが、これ。
サル・レブレビは、もそもそした感じで歯ごたえのないのに対して、ベヤズ・レブレビは、ポリポリと歯ごたえがあって、私はこちらの方が好き。


ヒヨコ豆七変化_f0058691_2114260.jpgこちらは、砂糖をまぶした〝Şekerli Leblebi(シェケルリ・レブレビ)〟。
見た目、コンペイトウのようですね。
写真のものの他にも、緑や青なんかもあって、子供に人気のレブレビです。


この他に、チョコレート味のもの、チリ味のものなども見たことがあります。

余談ですけれど、レブレビといえば、アンカラよりやや北東に行った、チョルム(Çorum)という町の特産品。チョルムには、それこそレブレビ屋さんがたくさんあるそうで、何種類ものレブレビを扱っているんだそうです。
うちの義母の両親は、そのチョルム出身で、なんと苗字に「レブレビ」が付いているんです。何とも、チョルムらしい。

~ *** ~ *** ~ *** ~ *** ~ *** ~ *** ~ *** ~ *** ~ *** ~

次は、ヒヨコ豆を使ったお料理を。

ヒヨコ豆七変化_f0058691_212854.jpg

まずは、フムス(Humus)! (写真は、以前の記事のものを使いまわし)
私の大好きな前菜です。詳しくは、以前の記事を参照ください。
暑くなってくると、このフムスにパン、白ワインで十分かも.....というくらい。

ヒヨコ豆七変化_f0058691_2124585.jpg

そして、今回は、これを紹介。
ヒヨコ豆のサラダ(Nohut Salatası)
これも、暑い季節の我が家の定番です。ハーブが入って、レモンの効いたさっぱりサラダ。
ただ、力尽きてきましたので、レシピは次回ってことでご了承下さい。

このほか、お肉と一緒にトマト味で煮込んだトルコ家庭料理の定番とか、フダン草などと一緒に煮込んだものなど、ヒヨコ豆って、大活躍なのです。

で、最後に、この可愛いヒヨコ豆で作ったパンも紹介いたします。
長くなりますので、《続き》 へどうぞ~。


ブログ・ランキングに参加しています。ポチッと応援よろしくお願いします♪
人気ブログランキングへ
にほんブログ村へ





《続き》


トルコ人の、いや、世界中で愛されているヒヨコ豆ちゃん。
そのヒヨコ豆で作ったパンを見つけました。いえ、正確には、酵母をヒヨコ豆から起こしたパンです。
ノフット・エクメーイ(Nohut Ekmeği)』。

ヒヨコ豆七変化_f0058691_213746.jpg

見た目、何の変わり映えもしない素朴なパン。これ、エーゲ海地方のアクヒサル(Akhisar)という町で見かけました。
もともと、バルカン半島やトラキア地方からの移民が作っていたパンなのだそうです。
アクヒサルといえば、こちらの記事で紹介しています、キョフテ(Köfte)でも有名。その〝アクヒサル・キョフテ〟も、バルカン半島やマケドニアからの移民の人たちが広めたものです。

でも、最近は作る人も少なくなってきていて、町でも、ヒヨコ豆パンを売っているパン屋さんはかなり少ないようです。

お味は、ちょっと酸っぱめの生地で、ふかふか美味しかったです。これをサッとトーストしてバター塗って食べると、とっても美味しかったです!

ところで、トルコには、共和国成立前後、主にバルカン半島やトラキア地方から移住してきたトルコ人(トルコ民族)がたくさんいます。特に、エーゲ海地方やマルマラ地方には、このような移民が大勢住んでいます。
元々トルコの地に住んでいるトルコ人とは、また違った習慣や文化を持っていて、今でもその習慣や食べ物など、文化を大切に継承されています。
その辺りのこと、大好き&興味ありありですので、機会があれば紹介していきたいと思います。


ブログ・ランキングに参加しています。ポチッと応援よろしくお願いします♪
人気ブログランキングへ
にほんブログ村へ

by yokocan21 | 2010-04-13 20:53 | トルコ料理  

<< ヒヨコ豆のサラダ ヒディヴ・カスル >>