アダナでアダナケバブを食す!
そんなわけで、またもやしつこく食べ物です!
先日、うちの近くの『アダナケバブ』の美味しいレストランを紹介したんですけれど、それに派生して、今回は、本場中の本場・アダナ(Adana)の『アダナケバブ』を紹介します。
アダナへは、昨年夏のディヤルバクルからイスタンブルへと引っ越してきた途中に、わざわざ寄ってきました。
「どうしても本場のアダナケバブをまた食べたい!」という私達夫婦の発ってからの希望で、高速道路をわざわざ降り、お昼ご飯をアダナで食べていくことにしたんです。
アダナへは、2006年の冬に一度訪れたことがありまして、その時に食べたアダナケバブが何とも美味しくって、「はぁ、さすが本場で食べるアダナケバブは違うぞぉ~!」と思ったのでした。
それ以来、他の街ではアダナケバブは食べたくなくなってしまった、という。それ位の曰く付き。
では、本場のアダナケバブ屋さんへ~~~。
まず、席に着くなり、運ばれてくるのが、こういうメゼ(Meze=前菜)の数々。軽く10種類はあるでしょうか。
ハイダリ(Haydari)という、水切りヨーグルトに乾燥ミントを混ぜたもの。
マッシュルームのピリ辛炒めもの。
焼きナスのピリ辛炒めもの。(これ、アダナでは、〝ババガンヌッチ(Babagannuç)〟といいます)
玉ねぎのスマック入り炒めもの。
チーズやトゥルシュ(トルコのピクルス)。
それに、サラダ各種などなど。
ひゃぁ~、美味しくって、これだけでお腹がいっぱいになってしまって大変。
パンは、もちろん焼きたて熱々。中が空洞になったタイプのもの。
で、こちらがメイン。
〝メトレリック・ケバプ(Metrelik Kebap )〟という、アダナ独特のケバブです。
デデーン!と、3人半前。(アダナ在住のダンナの知人もご一緒でしたので、大人3人前と、子供の分半人前) この写真のもので、70cmはあったかと思います。長~い串に刺して焼かれます。
これ、10人前や20人前ともなると、メートル級のケバブとなるわけで、それで、「メトレリック(=メートルの)の意」なんて命名されているんでしょうね。
長ーいピデ(薄いパン)の上に、巨大なアダナケバブ(Adana kebabı)。その上には、鶏の手羽やサルマ・ベイティ(Sarma Beyti) (※注)、トマトに青唐辛子が乗っています。もちろん炭火焼き。
これですよ、これ!これが、アダナなんですよ~!
このアダナケバブがまた、絶妙に美味しかったのです。スパイスの効き方といい、焼き加減といい、お肉がジューシーで、わぁ~っ。
お皿に各種ケバブを取り分け。
そして、アダナで飲み物といえば、これ。〝シャルガム・スユ(Şalgam suyu)〟。
シャルガムというカブに似た根菜を主原料に、黒ニンジン(こちらの記事の中で登場します)も入った飲み物。ちょっと辛味があって、でもさっぱり。アダナでは、ケバブと一緒に飲むのが一般的なんですよ。
あと、食欲増進作用があるとか、胃や肝臓に良いとか言われています。
6月下旬のアダナの日中は、相当に暑かったんですよね。太陽ギラギラ。もう、車から降りると、頭がクラクラするくらい。でも、ピリッと辛いアダナケバブや、メゼの数々ですっかり元気になり、次の目的地・アンカラ目指してまっしぐら~。
ところで、このアダナケバブ。
当のアダナでは、〝アダナ以外で「アダナケバブ」の名称を使うことは認めない〟なんていうスローガンを発していまして、登録商標にするだとか、そういう話をニュースで観た事があります。
うーむ、確かに、トルコのあちこちのケバブ屋さんでアダナケバブは出されているんですけれど、中には、本場アダナのものとはほど遠いケバブが出てきたり、ってこともあるんですよね。ただの辛い挽き肉のケバブ、という感じで、全く似つかないもの。
そういうのを見てしまうと、アダナのケバブ屋さんとしては許し難いものなんでしょう。
ま、海外で「なんちゃって日本料理」に出くわした時の、私達日本人と同じような、何とも言えない悲しい気持ち.....。
いちアダナケバブ・ファンとしましては、とってもよくわかりますよ、その気持ち!
では、最後に、その日食べたレストランの紹介。
『ŞENOL KOLCUOĞLU (シェノル・コルジュオール)』
単品でも注文できますけれど、私たちは、コースメニューを選びました。
たくさんのメゼたちに、メトレリック・ケバプ、好きな飲み物を選んで、食後のフルーツ、デザート、チャイが付いていました。
この美味しさとボリュームは、大満足!
※注 サルマ・ベイティ・・・挽き肉のケバブを、ユフカという薄~いナンのような生地で巻いたもの。
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【関連記事】
アダナ旅行・その1
アダナ旅行・その2
アダナ旅行・その3
by yokocan21 | 2009-02-27 06:20 | トルコ料理