<   2010年 02月 ( 6 )   > この月の画像一覧

 

アルメニア系の家庭料理

かねてから行こう行こうと予定を立てながら、なかなか実行できずにいた、とあるレストランに行って来ました。
ちょっと珍しいアルメニア系の家庭料理を出すレストランです。
HAMOV(ハモヴ)』。HAMOVとは、アルメニア語で「美味しい」という意味なんだそうです。

アルメニアのお料理だなんて、私たち日本人には、まぁ馴染みのないものですよね。
私も、アルメニア料理といえば、イスタンブルのメイハーネ(Meyhane=トルコの居酒屋)で時々見かける、『トピク(Topik)』という前菜しか知らなかったです。

で、いきなりですけれど、その『トピク(Topik)』。↓
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これ、私の大好物で、見かけると必ず注文するという代物。
真ん中の茶色い部分は、玉ねぎのペーストを、ターヒン(中東のゴマペースト)やシナモンなどのスパイスで和えたもの。周りのベージュ色した部分は、ヒヨコ豆とジャガイモで作った生地。
詳しい作り方はよく知らないんですけれど、なんとも不思議な材料の組み合わせ。
ねっとりとコクのある香り高い玉ねぎのペーストと、ぽってりとしたヒヨコ豆&ジャガイモの生地が醸し出すハーモニーは、絶品としか言いようのない、あとを引く美味しさです!
大量の玉ねぎが使われていると思うんですけれど、甘味は押さえられています。メイハーネででも出てくるという位ですので、お酒に合う塩味なんですよ。
いやぁ、いきなりのノックダウンです~。直径10センチは軽くあるというサイズながら、私一人で平らげる自信あり。

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もう一つの前菜は、『オリーブ油で作ったドルマ(Dolma)の盛り合わせ』。キャベツ、ピーマン、ブドウの葉のドルマたち。
ドルマといえばトルコ料理の定番ですけれど、実は元々アルメニアのお料理だという説もあるんだとか。トルコ人にドルマを伝えたのは、アルメニア人だということなんでしょうか。
ということで、ここのドルマ、流石に美味しかったですよ!
トルコのドルマ(オリーブ油の冷製)は、イスタンブル地方の、松の実やカランツ(すぐりの実)を入れハーブとスパイスを効かせたものと、エーゲ海地方の、お米とハーブ少々というシンプルなものの二つに分かれると思うんですけれど、アルメニアのドルマは、ここイスタンブル・バージョン。
ちょっと甘めの味付けと、スパイスの効かせ方が、とっても私好みでした~。

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こちら、『カドゥンブドゥ・キョフテ(Kadınbudu Köfte)』。訳して「婦人の太ももキョフテ」。 (これはトルコ料理ですね)
ひゃ~っ、すごい命名! いったい誰が名付けたのか.....。このぼってりとした感じが、婦人の太ももを連想させるのか、はたまた、それほど悩ましいほどに美味しいという意味なのか。
挽き肉とご飯・ハーブで作ったキョフテを、卵にくぐらせて揚げたもの。
今まで食べたカドゥンブドゥ・キョフテの中で、一番美味しかったかも~。揚げてあるのに、全く脂っこくなくて、すごく食べやすかったです。

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これは、『脾臓のドルマ(Dalak Dolması)』。
ダンナの大好きな臓物系~。羊の脾臓(ひぞう)にお米やスパイスを詰めて、薄く切ってから卵をくぐらせて揚げたものだそうです。
むむむっ、私、ダメした.....。脾臓って、過去にも食べたことはあるんですけれど、あの血の塊のような味がどうも苦手で。シナモンやオールスパイス・コショウなどのスパイスがよく効いていて、風味はいいんですけれどね。
ダンナは、ウヒウヒ言いながらパクついておりましたよ。

f0058691_7531767.jpgこちら、そのUP。 

いまいち、よくわからないですね。(凹)


あと、ボレッキ(Börek=トルコの塩味パイ)を数個注文。(写真なしです)
遅いお昼ご飯に行ったので、これらを家族で分け分けして食べました。

うぅ~っ、美味しかったぁ~~~!

このレストラン、美味しいだけではなく、お店の方たちの対応も凄くよかったんです。
こじんまりとした可愛いお店で、雰囲気もGOOD。店員の方もほとんどが女性で、丁寧な接客は気持ち良かったです。
オーナーのおばさんはアルメニア系トルコ人で、家系に代々受け継がれている家庭料理をこうして出されています。

で、その日知ったことなんですけれど、なんと、最近アジア側にもお店をオープンされたんだとか~。場所は、うちからも近い所。なんと。
オーナーのお嬢さんが、そちらの方のお店を切り盛りされているのだとか。今度は、アジア側のお店へも行ってみましょう。

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このような手作りのクッキーも色々と置いてありました。

お店のHPは、まだ製作途中だそうですので、住所など書いておきますね。

HAMOV
Şahap Sok. No:36 Feriköy İstanbul
0212 225 7890

Gürbüztürk Sok. No:36 Moda İstanbul
O216 346 7778
(こちらアジア側のお店は、イートインのスペースが狭いんだそうです)


この続きネタもあるんですけれど、書き始めると長くなりかけ、力尽きたので次回にいたします。


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by yokocan21 | 2010-02-26 07:57 | トルコ料理  

豆ラー絶賛・モルドヴァ風のお豆さん

ことの始まりは、こちら → melocotonさんのこの記事
モルドヴァ風隠元豆と野菜の炒め煮。元ネタは、越後屋さんのこの記事です。

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ぬぬぬっ、これは~、美味しいに違いない!と、目を付けておりました。
そしたら、何と、仲良しブロガーさん達が、次々とこのお豆さん料理を発表されては絶賛されているでは、ありませんか。
ninuckeyさんの。poronlihaさんの。tugukiさんの。
トルコに来てからは〝豆ラー〟を名乗る私としては、無視できない存在。遂に作ってみましたよ! ただ、インゲン豆が切れていましたので、巨大白インゲン豆(大福豆)で作ってみました。

もうね、予想を大幅に上回る美味しさ!
お豆さんの旨みに加えて、人参と玉ねぎの甘味がギュ~ッ。
そして、これが結構なポイントとなっているであろう、ニンニク。かなりな量が使われているんですけれど、全く嫌味じゃなく、ものすごくいい仕事してくれています。

いたってシンプルなお料理なんですけれど(味付けは塩のみ)、シンプルさゆえの美味しさ。
これ、どんどんリピートしちゃいますよ~。

この美味しさを世界に発して下さった越後屋さん、そしてmelocotonさんはじめ仲良しブロガーの皆さん、ありがとうございました! 

~ *** ~ *** ~ *** ~ *** ~ *** ~ *** ~ *** ~ *** ~ *** ~


これだけだと何となく淋しいので、こんなの載せてみます。

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せんとくんクッキー』。
ご存知(?)、今年は奈良で『平城遷都1300年祭』が行われるんですけれど、これはそのイベントのマスコット・キャラクター。
まさか、せんとくんが我が家にやって来るとは思いもよらなかった.....。しかも2箱も。
先日、実家から食料品やら何やら色々と送ってもらったんですけれど、その箱の中に入っておりました。
それにしても、ビミョーなお姿。いや、はっきり言って、キショイ。(←こんな言い方しますか?大阪限定でしょうか)
で、肝心のクッキーはといいますと、まぁ、普通に美味しいです。主に、子供のおやつです。

ところで、この平城遷都1300年祭。この春から色々と催し物があるそうで、この夏里帰りした際には、子供と一緒にあちこちうろついてみたいと思っています。ちょっと楽しみ♪


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豆ラーさんたち、この指止まれ~!

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by yokocan21 | 2010-02-23 19:28 | その他料理・飲み物  

キューバ・ミュージックとワイン

また、さぼってしまいました。
もう、賞味期限が切れ切れになってしまいましたけれど、せっかく写真を撮っていますので、載せちゃいます。
先週土曜日のこと。

子供をヨーロッパ側に住むダンナの叔母さんに預けて、二人で出掛けた先は、これ。

Live From Buena Vista 〝The Havana Lounge〟

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私の大好きな、キューバ・ミュージックのライヴ
タイトルからしておわかりのように、かの『Buena Vista Social Club』にも参加したミュージシャン達を含むグループです。
いやぁ、かっこよかった~!
キューバン・サルサやソン、チャチャチャ、といった、いかにもキューバなノリノリの曲から、ムーディーなルンバやマンボ。ふわぁ~、私ゃ、大満足!
キューバらしく、ミュージシャンも軽いステップで踊りながらの演奏など、観ていてもとっても楽しいステージでした。
ただね、客層がかなり年配で.....ノリがいまいち。(トルコでは、このような光景は何度か体験しています)
女性シンガーがノリノリで登場してきても、皆さんいたって普通の反応しかせず。ダンスナンバーでも、踊る人は殆どなし。これって、どうなのん..........。
日本でのラテンミュージック・ライヴだと、最初っからダンスしまくり~、でしたよ。
イスタンブルだろうが大阪だろうが、とにかくダンスしなくっちゃ始まらない私としては、そこんところが、ちょっとフラストレーション。
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でもまぁ、ライブそのものは、とっても楽しくって、あっという間の2時間でした~。
ひゃ~っ、楽しかったぁぁぁ~!
Viva! Cuban Music ★

どんな感じかといいますと、こんな感じです。




ところで、このライヴ、実はダンナからのサプライズ・プレゼントfor バレンタイン なのでした。
当日まで、行き先を明かされていなかったのですね。それがキューバ・ミュージックだとわかった時の、驚きと感動といったらーーーっ。
きゅ~ん♪ 



*:…:*:…:*:…:*:…:*:…:*:…:*:…:*:…:*:……:*:…:*:…:*:…:*:…:*:……:*:…:*:…:*:…:*

夕方、子供を叔母さんに預けに行ったついでに、夕食もよばれてしまった私たち。
ですので、ライヴが終わったあとは、軽く食事&お酒、ということで。

向かった先は、ワインバー。
その昔、何度か通ったワインバーは、超満員&若者達が大騒ぎ、ということでパスし、別のお店に。『Şarabi(シャラビ)』というお店です。
メインストリートに面したお店ながら、お客の年齢層が少々高めということもあってか、落ち着いた雰囲気でゆったりできました。

f0058691_6364347.jpg二人とも、赤ワインで乾杯。
トルコ・内陸部から南東部にかけての地方のブドウで作られた、軽くもなく重くもなくといった、私好みのものです。
ちなみに私は、トルコの赤なら、内陸部から南東部産のワインが好き。
マルマラやエーゲ海産のものは、白は好きですけれど、赤はちょっと好みに合わず。

(フラッシュ焚いていますので、変な色合い)
手前のオリーブ、美味しかったです。


f0058691_6372499.jpg大人の雰囲気のお店でしたので、写真は控えめに。
ですので、お料理の写真はこれだけ。

山羊のチーズと揚げたナスの重ねたもの

こういうの、大好きなのですよ~。酒飲みの定番。

米ナスのスライスを揚げたものの間に、マリネした赤ピーマンとトマトのスライスが挟んであって、一番上にはデーンとグリルした山羊チーズ。
それぞれの素材が、絶妙なハーモニーを醸し出しておりました。


その他、パスタなどを適当につまみつつ、夜は更けてゆくのでした。
などと、ちょっぴりロマンチックな気分になりながら、でも、子供を迎えに行かなくてはーーー。
こういうところが、子持ちの辛いところ。


f0058691_637596.jpgその時期、トルコも世の中はバレンタイン一色で、繁華街のお店はハートのディスプレイでいっぱい。

私たちが入ったお店も、このように真っ赤なハートでデコレーション。



で、とどめは、こちら。
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これ、イスティクラル通り(İstiklal Caddesi)を通る路面電車です。
〝ノスタルジック・トラムワイ(Nostaljik Tramvay)〟と呼ばれている、木製の赤い車体が可愛い、イスタンブルの人気者。
でもね、このリボンかけは一体.....? プレゼント?
何かと楽しませてくれる、イスタンブルです。



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by yokocan21 | 2010-02-20 06:43 | 普段生活  

エルズルム・大自然

引き続き、エルズルム(Erzurum)
エルズルムは人口50万人の都市なんですけれど、その郊外には、牧歌的な風景が広がっていました。
トルコの内陸部といえば、乾燥した茶色い大地が広がっているイメージがありましたので、その緑豊かな大地はとても印象に残っています。
ですので、車で走っていて、「うわぁ~」と思えばパチリッとやっていたわけで、エルズルム近郊の写真は、意外と多く残っています。(その時の旅は、友人とレンタカーを借りて、トルコの大地を走り抜けていたのでした)

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まず、これは今でもキョーレツに印象に残っている風景。
この国道沿いに、ずらーりとポプラ(Kavak)が並んでいて、それはそれは感動しました~。私の中のイメージでは、〝ポプラ並木〟というのは中央アジア的光景。広大な大地とポプラという、憧れの光景に出くわし、かなりな興奮状態でした。

この写真を撮った近くのトウモロコシ畑のあぜでは、おばさん達と小さな子供達が、お昼ご飯を兼ねたピクニックをされていまして、私たちをその輪の中に入れてくださいました。こういう親切は、トルコではよく遭遇します!
お茶をよばれるなんてのは、日常茶飯事。お昼をよばれたり、はたまた晩ご飯をよばれたこともあります。旅人を快く受け入れてくれるのは、トルコ人の、しかも田舎へ行けば行くほど、その親切は身をもって感じます。

この地方では、夏の終わりにはトウモロコシがよく採れるのだそうで、茹でたて熱々のトウモロコシや、茹でたジャガイモ、トウモロコシの粉で作ったケーキなどを、チャイ(トルコの紅茶)と一緒によばれました。
おばさん達の興味津々な質問攻めと、子供達の容赦ない視線の中、これがねぇ、すごーく美味しかったのです!
あの新鮮な空気の中で頂くと、普段より倍以上美味しく感じるのは、当たり前~。

なお、雲がとっても近くに感じますよね。これは、エルズルムが標高2000メートル位の高地にあるからなんです。とにかく空が近くって、夜なんて満点の星空~★ 星たちに手が届きそうでした!

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こちらは、郊外のとある村。
国道をとぼとぼ歩いていた農作業帰りのおじいさんを、家まで送ってあげました。そのおじいさんの村がこちら。
雪深い地方ならではの、急斜面な屋根。そして、長い冬を越すだけの大量の家畜用の干草がデーンと積まれた様子も、とても印象的。
村の中では、放牧から帰って来た牛たちがうろうろ。で、大勢の牛がいれば、当たり前といえばそうなんでしょうけれど、牛のウンチの臭いがキョーレツ~。
トルコの牛を飼っている村では、牛のウンチを燃料代わりに使いますので、夏の間、外で乾かしておくのです。ですので、この辺りではどこの村でも、牛のウンチが壁一面に貼り付けられていたりで、かなーり凄い臭いが漂っていました。
そして、そのおじいさん、私達を家の裏の畑まで連れて行って、「何だろ?」と思っていたら、ささっとキュウリを採ってきて、ドッサリくれました。とぉっても甘い美味しいキュウリ!今でも覚えています。

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こちらは、ガチョウを飼っている村。
ガチョウは、いい値で売れる家畜です。このような広大な草原に、ガチョウ達がガァガァとウロウロ。
この村では、アザミに似た植物の根っこ(!)をよばれました。村の娘さんたちが屋外で輪になって裁縫をしてたので、近付いてみたら、おやつにどうぞ、っと。仕方がないんで食べてみたら、、、、、味は全く覚えていません。
ちなみに、この村も牛臭が凄かった~。

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こちらは、エルズルムの街より100~150km 離れたあたり。
赤っぽい岩山と、その前に広がる羊や山羊の放牧地。どこまでも続く牧草地帯に、気持ちまでゆ~ったりしてきます。雲がやっぱり、近いですねぇ。
後ろの山、低そうに見えますけれど、実は結構高い山なんだと思います。この辺りは、2000メートル級の海抜です。

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親子ロバ。子ロバちゃん、こっち見てますよ~♪
↑の放牧地の一部では、ロバも放牧されていて、皆一生懸命、草を食んでいました。

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こちらは、エルズルムから北東方面に走った国道で出会った光景。
干し草を運ぶ少年と牛車。
トルコの田舎では、子供も貴重な労働者。畑や放牧地で、子供の姿をよく見かけました。小さな男の子が、立派に牛を御す姿は、なんとたくましいんでしょう。



これらの写真を撮った旅は、もう15年以上も前のこと。
トルコも、近代化は地方とはいえドンドン進んでいますから、私が訪ねた村も、徐々に変わっていっているかもしれません。
でも、今でも、のんびり・ゆったりとした、そして温かい人達のいる村は、健在だと思います。(というより、そう思いたい)
豊かなトルコの大地と、そこに暮らす温かい人達を感じていただければ、嬉しいです。
(ただ、写真が古くて、しかもスキャンしたものですので、ショボショボですみません)


∮ 我らが寛平ちゃん、ただ今エルズルムを通り越して、もっと東の方を走っています。
一時は、連日マイナス20℃の真っ白な世界を走っていましたけれど、今はちょっとはマシなのだそうです。地元の人たちの温かい歓迎を受け、楽しそうですよ。
私も、車で走ったことのある懐かしい光景が写真や動画で見ることが出来て、応援しながら、懐かしさに浸っております。
公式サイトでは、トルコ東部の広大な大地と厳しい冬の様子も見れますよ。


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by yokocan21 | 2010-02-11 18:04 | 旅・散歩  

トルコの吟遊詩人・アーシュク

昨年の記事になりますけれど、トルコ東部のエルズルム(Erzurum)という町の〝ジャー・ケバブ〟を紹介しました。その時、エルズルムの写真を色々と見ていて、はぁ.....とっても懐かしくなりました。

そこで、私のお気に入りの写真と共に、エルズルムをちょっと紹介してみたいなと思います。ただ、この写真でのエルズルムは大昔・15年ほども前のことですので、ご了承下さいね。(写真をスキャンしていますので、画像が粗いです)

いつもなら町の歴史などを書いていくのですけれど、今回はパス。こちらで詳しく書かれていましたので、参照下さい。この町も、トルコの古い町ならではの様々な歴史を背負った町なのです。ビザンティン帝国時代からの、とても歴史ある町です。

歴史もさることながら、私が好きなのは、あの町の深々(シンシン)とした佇まい。2度訪れたことがあるのですけれど、その2度とも夏の終わり。普通なら、深々だなんて言葉も浮かばない季節ですけれど、何故だかそういう言葉が浮かんできました。
というのも、標高が2000メートル位ある高地に開けた町で、夏でも高原特有の、朝晩が涼しいという(いえ、寒いくらい)気候も関係あるのかも。そして、敬虔な人の多い町で、古いモスクや神学校などもたくさんあり、とても落ち着いた雰囲気が印象に残っているから、かもしれないです。

今回は、滞在中にホテルの人に薦められた、ある場所を紹介します。
そこは、夜な夜なオジサン達が集まってくる、ある場所。(怪しい所じゃないですよ)

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こういう感じで、お店の真ん中に即席ステージを設けた(って、これ、テーブルです)、『民謡喫茶』なのです。
エルズルムの旧市街の一角にある、何の変哲もない、普通のオジサン御用達喫茶店ですけれど、毎晩、アーシュク(Âşık=吟遊詩人)の演奏があります。
ここエルズルムは、アーシュクの中心的都市で、有名なアーシュクも数多く輩出しているらしいです。

演奏されるのは、〝トゥルキュ(Türkü)〟と呼ばれる、いわゆる民謡。
楽器は、サズ(Saz)またはバーラマ(Bağlama)(※注)と呼ばれる、竿が長く胴体の丸い、弦楽器のみ。
民謡といっても、各自の持ち歌もあれば、吟遊詩人ならではの即興曲もあり。詩の内容も多岐にわたっていて、世界情勢や経済状況、はたまた歴史的なことなどなど、浪曲風の単調な旋律ながら、聞いていて飽きなかったです。
【追記】 《そして、このサズという楽器、これがいい味出しているんですよね。奏でる人によって、音が全然違って聴こえてきます。激しくかき鳴らされるかと思えば、優しく滑らかな調べを奏でたり。時に野太い男性的な強い調子、また時には女性的な柔らかい調子、と、演奏者によって様々な表情を見せてくれるんです。》


また、その日は、この写真のアーシュクともう一人アーシュクが出演され、二人で掛け合いもされました。(紹介しています画像は、掛け合いの模様)
同じ事柄を、二人で掛け合いながら、たぶん韻も踏みながら、演奏される様子は凄く迫力もあって、当時のよちよちトルコ語をもってさえ、ぐいぐい引き込まれていきました。
チャイ(=トルコの紅茶)を飲みながら、そうして、夜はゆっくりと更けてゆくのでした。(ちなみに、このお店には友人と一緒に行ってきました)

ところで、このアーシュクという吟遊詩人。
その昔は、サズを肩から担いで、まさに村から村を歩いて演奏・歌っていたそうなんですけれど、今ではそのようなことはないそうです。現在は、このような地元の喫茶店や、コンサートで演奏されているようです。
有名なアーシュクは、テレビ出演したり、カセット(当時のトルコはカセットが主流でした)を出したりと、活躍の場も、昔とは随分と変わってきているようです。
また、アーシュクは、もともとペルシャあたりから伝わってきたもののようで、お隣のアゼルバイジャンでも盛んなんだそうです。そんな背景もあって、トルコ・イラン・アゼルバイジャンからアーシュクの代表者たちが集まって、一緒に掛け合い演奏をやるというイベントもあるそうですよ。(そういうの、見てみたいなぁ)

こんな拙い説明では、いまいちわかりにくいですよね。で、↓で、この写真のアーシュク・Âşık Nuri Çırağı(アーシュク・ヌーリ・チュラーウ)さんの演奏を聴けますので、どうぞ。
ちなみに、このÂşık Nuri Çırağıさんは、この喫茶店の店長さんでもあります。なお、この演奏は、外国(西洋)文化に侵食されつつあるトルコの現状の嘆き節を歌っています。


そして、もうひとつ。その当時、むっちゃ有名だったというアーシュク・Âşık Reyhani(アーシュク・レイハーニ)の演奏も。↓

(トルコ在住の方、YOUTUBEを観れる環境でお願いします)

エルズルムには、サズの専門職人さんもいらして、その工房にもお邪魔したことがあります。
工房は町の中心部にあって、おじさんが一人で黙々と作業をされていました。(あぁ、あのおじさん、どうされているのかなぁ.....)
サズは、全て手作業なんだそうで、ものによっては細かく豪華な細工も入っていて、それは見事な職人技でした。(お店の写真がなくて残念)
「アーシュクの喫茶店に行ってきたよ~」なんて言うと、凄く喜んでくださって、色んなお話を聞けました。
サズの材料は、マツのような針葉樹だとか。(ただ、当時のトルコ語力では、その木が何の木なのかまではわからず)
エルズルムには、サズ職人は、そのおじさん一人だということ。
日本からもサズの注文を受けて、特別に製作したこと。(日本はトルコと違って湿度が高いため、材料の木の選別に苦労したことなど)
物を作っている人のお話は、いつも面白いです。私、トルコでも何処でも、職人さんや何かのクリエーターさんとお話することが、大好きなのです。


で、その喫茶店には、後日またお邪魔することになったのです。
そのときは、アーシュクの出演者が、何と5人!すごかったです~。いやぁ、お得でした。
喫茶店はチャージは払いますけれど、安いもので(当時のレートで100円位!)、飲み物はチャイのみというシンプルさ。
来場者の殆どはおじさんですけれど、中には子供や孫連れの人もいて、和やかな雰囲気でした。エルズルムの子供達は、小さな頃からアーシュクに慣れ親しんでゆくのでしょうね。

トルコから古くから伝わる(おそらく10世紀頃には、その原型が出来ていたそう)、アーシュク(吟遊詩人)。
決して華やかなものではないですけれど、いつの時代も民衆の心をとらえ、渋い活躍を続けられています。
こういう伝統芸能って、トルコも例外なくどんどん演奏者も減っており、伝承していくのが大変だと思います。トルコのテレビでも、お目にかかることは多くはありません。
こんなに伝統のある、そして魅力的な伝統芸能が、いい形で継承されていくことを願ってやみません。


※注   サズ(Saz)・・・・・バーラマ(Bağlama)ともいい、ジュラ(Cura)、タンブル(Tambur)など、トルコ伝統音楽を奏でる弦楽器の総称。
ジュラ(Cura)は小型のもので、タンブル(Tambur)は竿の長いタイプ。また、竿も長く胴部分も大型のものはディワンサズ(Divan sazı)という。一番標準的なサイズのものを、サズ(Saz)・またはバーラマ(Bağlama)と呼んでいる。詳しくは、こちらに載っています。


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次回は、エルズルムの大自然~。
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by yokocan21 | 2010-02-07 07:48 | 旅・散歩  

お誕生日会とトルコらしい料理

なんだか、似たようなことばかり書いているような気がします。自分的には、かなりマンネリ.....。
とは思いつつ、今日も似たような記事で失礼。

去る1月28日は、子供の誕生日でした。もう9歳になりました~。
毎年やっているお誕生日会。今年は仲のいいお友達5人を呼んで、家でやりました。


f0058691_792280.jpg今年のケーキは、こんなの。
これまでのド派手なもの(※1)から一転、正統派の〝ベヤズフルン(Beyazfırın)〟のものです。

中は、チョコのスポンジとクリームそしてチョコの段々に、ピスタチオがいっぱい詰ったリッチで香ばしいケーキでした。

ちょっと大人っぽい味でしたけれど、このケーキ屋さんのはほんとに美味しいので、皆大喜び!

プレートに書かれているのは、
Nice Mutlu Yıllara」=いつまでも幸せでありますよう~。


何故、今年は普通のケーキになったかといいますと、パーティー用にサロンをキンキラのモールや紙飾りでデコレーションし、まるで田舎のディスコ?みたいになってしまいまして。(笑) 子供なりに、「これはゴテゴテ・キラキラすぎる」と思ったようです。
ケーキにまで、過剰なデコレーションはしたくなかったようです。(たぶん)


f0058691_7101483.jpgトルコ的には、バースデイ・ケーキだけでは何ですので、お茶請けとでもいうのでしょうか、ちょっとつまめる物も作ってみました。
近所の友達のお母さん達もいらして下さったので、いわば大人用に。

レーズンとクルミのクッキー
野菜とチーズのケーキ
メルジメッキ・キョフテシ(赤レンズ豆のお団子)

うちの子が好きなものを作ると、こんな感じになってしまいました。
まぁ、私の十八番ばかりですね。

色的には、如何なものかと.....。


とまぁ、9歳のお誕生日も無事迎えることが出来、ホッとしております。
パーティーも、ワイワイ賑やかに過ぎてゆき、楽しい時間を皆と過ごせてよかったです。

で、その日は、子供がどうしても食べたいものがあるーーーっと言いいますので、どた~っっっと横になりたいところを、もうひと踏ん張り!
f0058691_7105794.jpgいかにもトルコ~、な、プレート。

キョフテ(Köfte)』=トルコのミートボール。
ブルグルピラウ(Bulgur Pilav)』=挽き割り小麦のピラウ。

はい、子供が食べたかったものは、この典型的トルコの晩ご飯、だったのですね。

キョフテは、トルコではどこででも見かける定番料理。家庭でもよく作ります。
地方や家庭、それぞれにレシピも様々、色んな種類のものがあります。
私が作るのは、どちらかというとハンバーグに近いもの。玉ねぎたっぷり、つなぎにパン粉や牛乳が入ります。

ブルグルピラウも、レストランでもよく見かけるもので、トルコらしくかなりな油(またはバター)が使われています。
ただ私は油恐怖症ですので、出来る限りギリギリの線まで油は少なくしています。といっても、日本から見ると相当な量を使っていそうで恐い.....。

簡単に出来るものばっかりですねぇ。


f0058691_7115663.jpg

超簡単スープも。タルハナ・スープ(Tarhana Çorbası)。 (湯気でボケております)
タルハナ(Tarhana)(※2)という、乾燥・保存のきく粉がありますので、それをスープストックで溶いてひたすら混ぜるだけのもの。
私は、トマトペーストも一緒に入れます。人によっては、仕上げにバターを入れることもありますけれど、私はパス。アッサリ系の方が美味しいのです~。

疲れました~。

明日は〝節分〟。さぁて、今年はどうしましょ?


※1  ド派手なケーキ、興味ある方は、こちらや、こちらこちらへ。

※2  タルハナ(Tarhana)・・・夏の終わりにトルコでよく作られる、スープ用の大きめの粉末。保存食。
ヨーグルト、小麦粉、トマト、玉ねぎ、甘唐辛子、赤ピーマン、ミントを混ぜてよく練り、寝かせる。その後、小さくちぎって乾かし、パラパラに乾いたところを、細かい粒々に砕いて保存する。
ただ、都会のアパートでは十分なスペースもないことから、作る人は少ないようです。
私が使っているものは、イズミル(ダンナの出身地)の親戚のおばさん達から頂いたもの。毎年、秋になると、あちこちのおばさんから頂いています。
伯母さんは、サマーハウスの広いベランダで作業をされていて、このタルハナを作るのが毎年の行事になっているようです。
また、地方によって使う材料も少々異なるようで、唐辛子が効いていたり、ヨーグルトが多めだったり、色々です。ちなみにイズミル地方のは、トマトがたくさん使われいてサッパリ系。
栄養のあるものですので、赤ちゃんの離乳食にもよく使われています。(私もよく食べさせました)
詳しくは、こちらへ。(英語です)



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by yokocan21 | 2010-02-03 07:23 | 普段生活