カテゴリ:アート( 8 )

 

エルズルムのオルトゥ石

エルズルム(Erzurum)ネタ、引っ張ります。

トルコの古い町では、大概、その地ならではの工芸品が作られています。
ここエルズルムの工芸品といえば、オルトゥ石(Oltu Taşı)が特に有名。
オルトゥ石は、エルズルムから北東に100kmほど行った小さな町・オルトゥ(Oltu)の郊外で採れる、光沢のある真っ黒な石です。

オルトゥ石は、ここオルトゥ近辺でしか採れない貴重な石で、埋蔵量も少ないらしいです。なんて事を聞くと、一体どんな所で掘っているんだろう~と、興味は湧いてくるもの。
昔、エルズルムを訪ねたついでに、そのオルトゥの町までも出掛けてきました。(ほんと、物好き)
採石現場を見てみたいなぁと思ったんですけれど、地元の人いわく、採石現場のある山は急斜面で、とてもじゃないけれど普通の車では登っていけない場所だと言う.....。でしたので、残念ながら諦めました。はぁ.....。

それでは、私の私物を公開しながら、オルトゥ石を紹介してみます。

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これは、〝テスピフ(Tespih)〟という、数珠のようなもの。イスラムのお祈りの時に使います。(私はお祈りしませんけれど)
テスピフは33玉か99玉のものがあり、これは33玉のもの。

一目惚れして買ったもので、一つ一つの玉に細かいシルバーの細工がしてあります。

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テスピフの先の房の部分は、シルバー製。
鎖状に編見込まれた房の先には、ブドウでしょうか。すごーく細かい細工。

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テスピフのUP。
写りが悪いんですけれど、シルバーで細かい象嵌細工(Gümüş Kakma İşlemesi)が施されています。

f0058691_19295480.jpgこちらは、ピアス。


このように、オルトゥ石はアクセサリーやテスピフによく利用されています。

まぁ、とにかく細かい細工のものが多くて、見ていて楽しいです。



ところで、オルトゥ石は琥珀の一種のようです。火を近づけると激しく燃えるという性質があるようです。柔らかい石なので細工がしやすく、また、使っている内にどんどん光沢が出てくるようです。
ただ、この石を利用してきた歴史はまだ浅く、約200年前に遡るくらいなんだそうです。
今のような綺麗な細工を施したアクセサリーなどを作り出したのは、共和国になってからということですので、トルコの工芸品としては、まだまだ新しい部類のものですね。

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今回、記事を書くのに調べていると、こんなに素敵なアクセサリーに出会いました。(画像、こちらより拝借)写真、クリックすると拡大します~。まぁ綺麗~! そして、欲しいなぁ。


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エルズルムで、オルトゥ石を見たい・買いたいというならば、是非訪れてみたいのが、こちら。
リュステムパシャ・ケルヴァンサライ(Rüstempaşa Kervansarayı)。別名・タシュハン(Taşhan)。 (画像は、エルズルム県のサイトより拝借しました)
旧市街の一角にある、旧隊商宿を改装した商店街です。
ここは、貴金属や装飾品のお店がずらーりと軒を連ねていて、見ごたえたっぷりでした。
お店の奥では、職人さんがオルトゥ石を削ったり細工したりされていて、そういいう光景を見せてもらえるのも、楽しかったです。 ↓
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また、重厚な石造りの建物は、かのスレイマン大帝(Kanuni Sultan Süleyman)時代に宰相として活躍した、リュステム・パシャ(Rüstem Paşa)が造らせたものです。1544~1561年の建立ということです。


エルズルム県のサイトを見てみると、オルトゥ石についてとても詳しく載っていました。そして、最近は人気の石ということもあってか、ニセモノも出てきているそうですので、《続き》でニセモノの見分け方も書いておきますね。
黒い石ですので、特に華やかさはないけれど、でも、あの光沢と、施された細工の美しさに惚れ惚れ~♪ 
ちょっと珍しいオルトゥ石の紹介でした。


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《続き》
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by yokocan21 | 2010-03-12 19:54 | アート  

海泡石 sanpo

先日のこと、ブログお友達のmadamkaseさんが、すごーく素敵な所へ連れて行って下さいました。
場所は、ボスフォラス海峡に面した風光明媚な地区・クルチェシュメ(Kuruçeşme)。海峡沿いには、オサレなレストランやカフェ、瀟洒なおうちが並び、マリーナにはヨットが停泊.....という、イスタンブルっ子の憧れのような素敵なところ。
そんな一角に、ある方を訪ねていきました。

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クルチェシュメの海岸通りを少し山手に入ったところ。静かな細い小径には、オスマン帝国時代に建てられた木造の邸宅が今も残っています。

f0058691_6503466.jpgオスマン時代のお屋敷を、こんなに可愛く改装して住んでらっしゃいます。
素敵~☆
センスいいですよねぇ。


f0058691_6511119.jpg小径から、フゥッと横を覗いてみると、
まぁ!ボスフォラスが借景になっております。

ふわぁ、憧れるなぁ。こんな光景を眺めながらの生活って~。


で、ひゃぁ~、きゃぁ~ん♪などと感動しながら、たどり着いた先は、↓↓↓。

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こぉんな素敵な芸術品を製作されている方のアトリエ。

これらは、海泡石(かいほうせき)を細工した小物入れたち。
海泡石は、別名・メアシャムと呼ばれ(トルコ語では、リュレタシュ(Lületaşı))、イスタンブルとアンカラの中間地点くらいにある、エスキシェヒル(Eskişehir)という街で採れる、多孔質できめ細かい粘土状の石です。
とても軽く、柔らかいので、細工するのに適しており、トルコではこのような工芸品として親しまれています。メアシャム・パイプが有名です。

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こちらが、原石。
大理石のような白い石で、トルコでは大きな塊としては採れず、小ぶりなものが多いのだそうです。ですので、細工品も、必然的に小さなものが多くなるというわけです。
この海泡石、乾燥した状態では水に浮かぶほどに軽く、また水を吸収するので、濡れた手で触れると手にくっつきますし、舌で触ると舌にもくっつきます。
連れいて行った子供が、これが面白いようで、石を触ってはワイワイ遊んでいました。

f0058691_6524566.jpgお見事な繊細な細工を施された小物入れ。

海泡石は、水分を吸収させた状態で細工し、乾燥させます。その後、表面を保護するために蜜蝋の中で煮立てます。手直しがあればまた細工を施し.....。という工程を経て、ようやく作品が完成します。(この部分、訂正・追加しております)
この蜜蝋をかけるために、少し乳白色に見えるんです。
そして、時間が経つとともに、この乳白色がだんだんと黄味を帯びてきて、何ともいえない淡いアイボリー色になるんです。

「石って、生きているんだぁ~」と、お話を聞きながら思った次第。



このアトリエを運営されているのは、シナン(Sinan)さんという男性で、海泡石細工の熟練した職人さんです。
職人をされながら、日本語のガイドもされているという、異色な方で、穏やかでとても落ち着きのある方でした。あれやこれやと色んなものに興味を示すうちの子にも、丁寧に海泡石の説明をして下さり、しまいには、海泡石で作ったナザール・ボンジュウのプレゼントまでして下さったという親切な方。

海泡石細工といえば、エスキシェヒルが本場で、アトリエもそちらにしかないものだとばかり思っていた私。
イスタンブルのこういう閑静な住宅地で、コツコツと作られている方がいただなんて、驚きでした。
トルコのお土産物屋さんでは、海泡石を粉々に砕いて粘土状にし、型押しした品物が殆どだという事実。このように原石を砕き形を整え、美しい彫刻をしている職人さんは殆どいないのだとか。
とっても貴重なお仕事を拝見させて頂きました。

興味のある方、シナンさんのサイトをご覧下さいね。
また、madamkaseさんも以前の記事で紹介されています。→こちら

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で、最後に、こちら。
何と!madamkaseさんがその場でプレゼントして下さった小物入れ。
小さな穴がポツポツとたくさん空いていて、ポプリを入れるといい香りが楽しめそうです!
きゅ~ん、どこに飾ろうかなぁ。

madamkaseさん、こんな素敵な出会いを設けて下さり、またプレゼントまでして下さり、ほんとにありがとうございました!
とぉっても楽しい一日でしたぁ♪


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by yokocan21 | 2009-06-11 06:59 | アート  

懐かしのディヤルバクル・キリム編

何ともいえない虚脱感.....。
この週末のサッカーのことです。
あぁ、我がユヴェントス。ここ5試合勝ちなしって、一体どうなの?しかも、各下相手に勝てないだなんて。ホームでも勝てないだなんて。
日曜日の試合なんて、勝っていたものを終了土壇場でゴールを食らい、引き分け。がっくり。どうにかしてもらわないと!

そして、トルコの我がベシクタシュ~。この試合に勝てば単独首位に踊り出られるチャンスだったのにぃ。なんてこったぁ。
ホームでのイスタンブル・ダービーで、憎っくきフェネルバフチェ相手にホームで散々たる結果。熱狂的応援を繰り広げたサポーターの前で、ああいう試合はどういうものかと。あぁぁぁぁ。

おまけに、フェラーリといえば.....。(いきなりF1に話がとびます)ここまでで獲得したポイントは、何と3点。はぁ?やる気あるんですかい?と思える、悲惨な状態におります。
これから巻き返しを図れるのかどうかは不明。

で、この週末の唯一の嬉しい結果といえば、やっぱりバルサ!はっははーーー。
ベルナベウでの大勝!これほど気持ちのいいものはないですね~。今年のバルサのサッカーは、いつもにも増して美し過ぎます~。バルセロナ・ファンが羨ましいぃ~。

とまぁ、いつもならここでサッカー談義だの、F1談義だのに突入するところなんですけれど、あまりにも酷い状況ですので、やめ。(書く気にもならない)
そこで、気持ちを入れ替えて、大好きなキリムのお話をすることに致します。

~ *** ~ *** ~ *** ~ *** ~ *** ~ *** ~ *** ~ *** ~ *** ~

先日、友人とトルコのキリムの話をしていて、やっぱり私は部族系というのでしょうか、土臭い素朴でプリミティヴなキリムが大好きだわぁ~と、つくづく思った次第。
特に、東部の山間部で折られる重厚な色合いの渋いキリムがお気に入りです。

去年までの4年間を過ごしたディヤルバクルは、まさに東部を代表する町でして、近郊の産地からたくさんのキリムが集まってきます。町の絨毯屋さんに行けば、地元や近郊の村からやって来た濃厚な色合いでドッシリと織り込まれたキリムが山と積まれています。
今サロンに敷いているキリムも、この東部の重要産地であるハッカリのとある村で織られたもの。(このキリムにつきましては、こちらをご覧下さい)

で、今日は、この我がキリムを買ったお店で見せていただいた、私のお気に入りの東部地方キリムを少し紹介したいと思います。
オスマン朝時代に建てられた隊商宿兼商業館である、〝ハサンパシャ・ハン(Hasan Paşa Hanı)〟の中でも特に品揃えのいいお店です。

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まず、地元・ディヤルバクルのとある村で織られた20~30年は経っていると思われるキリム。一部、修理が入っていますけれど、保存状態はむっちゃいいです。
これ、とっても気に入って、しかもお値段もお手頃だし欲しかったんですけれど、何故か引越しまでにあれこれ用事をしている内にすっかり忘れてしまっていたもの。引越してしまってから、あれ買っておくんだったよ~、なんて後の祭りです。
写真を撮らせてもらった時には、持ち合わせがなくて、でもま、「この町に住んでいるんでいつでも買えるわ」、なんて余裕だったんですけれどね。うっかりです、はぁ情けなや。今、こうして写真を眺めているだけで、後悔の嵐!

この波のような文様が何とも個性的で、私の持っているイランのキリムにもちょっと似ているんです。
赤と藍色の風合いも、しっくりとしていて、眺める程に味わい深いものですねぇ。

ところで、このキリムが織られた村というのは、今はもう存在していないんだそうです。
というのは、トルコ東部や南東部での相次ぐテロ攻撃のため、この村から住民が退去せざるを得なくなってしまったのだとか。テロリストの巣窟とみなされた為に、国より退去命令が出たということです。こういう現実が、あるのですね.....。
ということですので、このキリムを織っていた村の女性達は、もうキリムは織っていないのだそうです。なんて残念なこと。ひとつ、文化が途絶えてしまったということです。


f0058691_1557130.jpgこちらは、「サドル・バッグ」といって、馬やロバの背に掛けて荷物を運ぶのに使うキリム。

左右袋状になったものを背に掛ける、いわゆる遊牧民のかばんのようなもの。
といっても、この現代に馬やロバで移動をする人たちなんて殆どいないんで、今は、使われることもあまりないんだそうです。
現代は、遊牧民といえども、遠くへ行く時はバイクで移動なんだそうですよ。

ロバ用のもので幅50~60cm。馬用のものなら、幅1mにもなる大型のものあり。

こんなオサレなバッグを掛けて馬やロバで散歩なんて、可愛いなぁ。一度やってみたいなぁ。


f0058691_15574937.jpgこちらも、同じくサドル・バッグ。

このようなサドル・バッグは、長~いものを織って、端から袋状に縫い合わせてありますので、好きなときに、その縫い目を解くことが出来ます。
そうすると、長い敷物として使える、なんとも便利な代物。

上のものも、こちらも典型的な東部のキリム。
どちらも、ハッカリの村のものだそうです。


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こちらは、その絨毯屋さんの玄関を飾っていた織物。
南東部地方の村では、このような飾りを玄関に吊ったり、また窓辺の装飾に使ったりするそうです。わぁ、可愛い~。

東部や南東部で織られているキリムは、概して質の高いものが多いんです。
主に、農民や遊牧民が家事の合間に織っています。紡ぎや染色も丁寧にされているものが多いです。
観光地に近い辺りでは、観光客ウケするような無個性でで荒いものもよく織られていて、そういうものを目の当たりにしてしまうと、何ともいえない悲しみに襲われます。でも東部・南東部では、今でも本来の生活の一部としてキリムが織られていて、よって民族性も顕著に現れてきて、とっても個性的なものにお目にかかれることになるんです。


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で、最後は、キリムじゃなくて民族衣裳

ディヤルバクル地方で、結婚式やお祝い事などでよく着られる衣装です。クルド人のものです。

黒や濃紺のビロード生地に、鮮やかな花柄が入っているのが特徴です。
中には、サテンのブラウスにモンペのようなパンツ(シャルワール)を合わせて着ます。

この衣装は、ハサンパシャ・ハンではなく、地元御用達という感じのアーケードの中で撮ったものです。

なお、ディヤルバクルの民族衣裳は、こちらでも載せています。



ということで、『あぁ懐かしのディヤルバクル・キリム編』はこれまで。
実は、綺麗なキリムはもっともっとあるんですけれど、何せいつもカメラを持ち歩いていたわけではないですので、手持ち画像はこれ位しかないのですねぇ。残念。
もっと色々と撮っていたと思っていたんですけれど、残念です。ちょっとショボショボ記事になってしまいました。(凹)


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by yokocan21 | 2009-05-04 16:06 | アート  

エブル

久しぶりに、トルコのアートを紹介してみます。
トゥーラ(tuğra)=スルタンの花押〟と共に、私が大好きなアートなんです。

その名は、エブル(Ebru )。マーブル模様の墨流し絵(マーブリング)です。

もともと中央アジアでの芸術だったのが、ペルシャを経由して、トルコへと入って昇華されたものです。そして元をたどれば、中国が発祥だと言われています。
このエブルという芸術が花開いたのは、やっぱりオスマン帝国時代。
17世紀には、オスマン帝国よりヨーロッパへと広がり、「マーブリング」として親しまれるようになりました。

私、随分以前から、エブルに興味があって、いつか自分でもあの艶やかな芸術に親しんでみたいなぁ、と思い続けていました。でも、教えてくれる人がいなかったり、子育てが忙しかったりと、なかなかそういうチャンスってなかったんです。
ところが、ディヤルバクルに引っ越したら、なぁんと、エブルの教室があるというではないですかぁ。
当時、子供は幼稚園に通っていましたので、その間に時間を合わせて通ってみたんです。
ま、カルチャーセンターのようなものでしたし、講師の方もエブルの専門家ではなく高校の美術の先生、という全く専門性のない教室だったんですけれど、それでも一応エブルはエブル。生徒さん達と一緒に、ワイワイ楽しかったです。

ところがですね、エブルって、やっぱり芸術なんですよ。私なんて全く絵心なんてないですので、皆さんについていけず.....。いつも手伝ってもらってばっかりで、悲しかったです。
それでもまぁ、へたッピは下手ッピなりに、何とかやっていましたけれど。


では、どのようなものなのか、ちょっと紹介してみます。
っと、ここで。私、エブル大好きとは言ってはみるものの、情けないことに、ちゃんとした芸術作品は持っておりませんので、以前にも紹介しています、『LETTERS IN GOLD』(←サバンジュ博物館コレクションの写真集)より抜粋させて頂きます。

f0058691_6524016.jpg偉大な書家であり、エブルの大家、Necmeddin Okyay作。(1917~18年)
P.165

トルコの代表的なお花、チューリップ・モチーフ。


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書、エブル共に、Necmeddin Okyay作。(1932年)P.163

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また、以前に〝トゥーラ〟の記事でも紹介しています、これら2つも、エブルはNecmeddin Okyay作。

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Hcı Nazif Bey作の書に、バックはエブル。エブルはどなたの作がわからず。

f0058691_6561659.jpgこちらは、昔に買った絵葉書より。

Necmeddin Okyay作。

これは、櫛を使った作品。模様が流れるように描き出されています。



最後に、お恥ずかしながら、私の情けない作品を公開。
これらが、作った中では一番出来栄えのいいものですので、他がどんな物か想像出来ますね.....。
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まぁ、かなりな集中力が必要とされるもので、紙に取るのはあっという間の出来事。
出来上がりを想像しながら色を置いていく作業は、なかなかに楽しく、ワクワクするものでした。
ここイスタンブルは、エブルの総本山とでも言うべき街。もちろん、エブルを教えている教室も何ヶ所もあります。私が通っていたカルチャースクールのようなものから、ちゃんと本格的に専門家の先生が教えている所まで、ピンキリ。
こちらアジア側にも、本格的に教えている教室があるようですし、また気が向けば通ってみようかなぁ、なんて厚かましいことを考えております。


色々とエブルを見れるサイトがあります。
Ahmet Saralさんというエブル作家さんのサイト。もの凄い量のエブルを展示されています。
どれも、うっとりするほどに美しい~。 (すみません、リンク先が間違っていたようですので、訂正いたしました)

また、日本でも、エブルを中心に活動されているトルコ人の方々がいらっしゃるそうです。
作家・澁澤幸子さんのHPで、紹介されています。

とっても素敵な芸術ですので、色んな方に見てもらって知ってもらいたいですね♪


ところで、エブルって、どうやって作るのか、興味ありませんか?
↓↓↓ 「エブルが出来るまで」で、書いておりますので、クリックして下さい。



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エブルが出来るまで
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by yokocan21 | 2009-02-13 07:05 | アート  

南東部地方のキリム♪

トルコで好きな物は色々とあれど、初めて訪れた時以来ずーっとずーっと好きな物は、何といっても、手織りの絨毯&キリムです。
深みのある色合い、見れば見るほどに惹かれていくデザイン、そして緻密な織り。
手織りですから、温かみがあるのは勿論のこと、織り手の女性の想いも込められたもの。
あまりにもの素敵さにノックアウトされ、再訪した時には、織られている村々へも訪ねて行ってしまったほど。

最初は絨毯にノックアウトされたんですけれど、その内色々と知れば知るほどに、キリムの素朴な味わいにドンドン惹かれていくようになりました。
勿論、絨毯も大好きなんですけれど、キリムの『土』の匂いが感じられたり、可愛いらしさがあったり、織られている村の特徴などが顕著に現れていたり.....というところがとっても魅力に思うんですよね。
いやぁもう、私のキリムに対する思いを語り出すと、止まるところを知りません~。

で、本題に入りまして。
このキリムは、昨年末に〝クリスマスのプレゼント〟としてダンナが買ってくれたもの。
(トルコでは、クリスマスは基本的にはお祝いしませんので、本当は〝新年のプレゼント〟という言い方をします)
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ここディヤルバクルからも程近い、ハッカリ(Hakkari)県のとある村で織られたもの。

トルコの南東部地方は、クルド人が多く住むエリアとして知られています。ハッカリもクルド人が多い地域。このキリムもクルドの村からやって来たものです。

クルドのキリムは、深い色合いや力強さ、そして素朴さが特徴のように思いますけれど、これも、そういった特徴をよく現しているなぁ、と感じます。
写真では、オレンジがかった色みに写っているんですけれど、実際はもっとエンジ色っぽいです。
とっても緻密な織りで、細かな幾何学模様がどこまでも続く、見ていて全く飽きないデザインで、パッと見て、〝一目惚れ〟です。(私の絨毯やキリムは全てが一目惚れなんですよね~)

f0058691_6225550.jpg全体像では、細かなところがわからないですので、部分的にアップで撮ってみました。

村で織られているキリムには、ところどころミスしたところが見られますよね。
村では、農作業や家事の合間に織ったりするものですから、小さなミスはあって当たり前。
そういうちょっとしたミスの個所が、私には愛嬌のように思えてならないんです。
また、糸の染めムラなんかも、味わいのあるものに思えてしまいます。

(写真では、敢えてミスのない部分を撮っています)


f0058691_6243244.jpg10年そこそこ前に織られた、殆ど使用されたことのないキリムです。
アンティーク好きな私にしては珍しく、新しいものを気に入ってしまったわけで。

これは、うちのサロン(リビング)の真ん中に敷いています。
新しいものは使い込まれていない分、深みがないと言われていますよね。
でもでも、どんどん使い込んで、味わいや深みのあるものになっていってもらいましょう。
私がおばあさんになる頃には、どんな感じのキリムになるのか、楽しみでもありますねぇ。


f0058691_625936.jpgこのキリムが織られたハッカリという所は、山岳地帯で、牧畜が行われていて、自然の美しいところだと聞きます。
また、冬の寒さは相当なものらしく、自然環境の厳しいところ。
そういう環境の中で、一人の女性が日々コツコツと織り綴ったキリムです。

ものすごく細かい織りを見てもわかりますように、織り手は、かなり熟練の方なんだと思います。
どんな女性が、どんな想いで織られたのか.....想像も色々と広がっていきます。



f0058691_6254353.jpgこちらは、ボーダーの部分。

ボーダーには、スマックという技法も取り入れられています。(ですよね?)
こういう変化をもたらしてくれている辺りも、やっぱり飽きないところなんですよねぇ。


最近は、観光客のお土産用なのか、折り目の粗い、画一的なデザインのキリムもよく見かけるようになりました。
それらは工房で織られているらしく、織り方はしっかりとしているんですけれど、やっぱりどこか不自然というのか、温かみや素朴さは感じられないんですよね。
私は、まったくもって、そういうキリムには興味なし。
ひたすら、〝土臭く素朴なもの〟を追い続けております~。

また、私のこの他のキリムの一部は、HPの方でも紹介しておりますので、よかったらご覧になって下さい。

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by yokocan21 | 2008-02-11 06:30 | アート  

トゥーラとカリグラフィー

このブログの「カテゴリー」の欄に「アート」という項目を設けています。
私の大好きなトルコのアート、芸術品などを紹介しよう~と思ってはいるものの、今まで紹介してきたアートなものって、ファッション関係のものを少し.....に留まっています。(情けない)
これじゃぁいけない、と、今回は〝ザ・トルコアート〟なるものを紹介してみます。

f0058691_20453311.jpgまず、私の私物の公開。

オスマン朝時代のスルタン達の〝花押〟。トルコ語でトゥーラ(tuğra)です。
スルタンのサイン(署名)なんですけれど、これが何とも雅やかで艶やかで、見ていてうっとり!

随分前に、イスタンブール・スルタンアフメット地区の工芸センターのような所で、トゥーラ作家の方から直接購入したものです。これ、一目惚れしまして、額に入れてサロンの一番目立つところに飾ってあります。
シルク生地に、濃いブルーとゴールドのインクで書かれたもので、コパーのレンガ色がいいアクセントになっていますね。(見えますかぁ?)


トゥーラは、カリグラフフィー(アラビア書道)の一種です。
私、アラブ文字は読めませんので、何を書いてあるのかはわからないんですけれど、トゥーラの基本は、「誰々の息子の」「誰」を中心に、自分の功績や偉大さなどの言葉が付けられています。

トルコでカリグラフィーやトゥーラが芸術作品として花開いたのは、勿論オスマン朝です。時のスルタンを始め、有名な書道家も次々と出てきました。
そのオスマン朝の輝かしいカリグラフィーがコレクション・展示されている博物館がイスタンブールにあるんです。

サークプ・サバンジュ博物館Sakıp Sabancı Müzesi)。通称「サバンジュ博物館」です。
ボスポラス海峡を北上、第二ボスポラス大橋を過ぎてしばらく行ったエミルギャン(Emirgan)という場所にあります。
とにかく、ここはカリグラフィーのコレクションが圧巻で、文字は読めなくっても、その繊細さや力強さに感動してしまいます!

館内は撮影禁止でしたので、私の持っているサバンジュ博物館コレクションの写真集『LETTERS IN GOLD』より抜粋して載せてみたいと思います。

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P51. Şehzade Korkut の書。 (15世紀後半の作)
コーランの写本です。このように雅やかに彩られたコーランは、芸術としてもとっても素晴らしいです。ちなみに作者の〝セフザーデ〟というのは〝皇子〟です。

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P123. Mehmed Şefik Bey の書。 (1859年の作)
書のバックは、エブル(ebru)と呼ばれるマーブル模様の墨流し絵(マーブリング)。
このエブルも、トルコの芸術としてとっても素敵なものですので、機会を見つけては紹介したいと思います。

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P159. Ahmed Kamil Akdik の書。 (19世紀後半から20世紀前半の作)
こちらも、バックはエブル。

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P172. MuradⅢ世のトゥーラ。 (1575年の作)

オスマン朝第12代スルタン、ムラッド三世によるものです。
私の持っているトゥーラは、この書体をモチーフとしたものでしょうか。
青やゴールドの小花が散りばめられていて、とっても可憐な印象ですよね。


f0058691_205252.jpgで、ミーハーな私、このような優雅で可憐なトゥーラを描くスルタンってどのような人だったのかなぁ、と調べてみましたぁ。
こちらが、そのスルタン・ムラッド三世。 →

画像は、Google imageより。


で、最後に、とっても奥の深いカリグラフィーですけれど、『写真でイスラーム』のmiriyunさんが、最近一大カリグラフィー(アラビア書道)絵巻を展開されていますので、優美な世界に浸りたいという方、お薦めです。

それと、サバンジュ博物館については、私が執筆させて頂いている『ABガイド記事』でも紹介していますので、そちらもどうぞ。

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by yokocan21 | 2008-01-17 20:59 | アート  

トルココレクション by Adidas

先週末、トルコの新聞『SABAH』をいつものように、なぁんとなく読んでいると(というよりは、眺めていると)、〝♪きゃぁ~~~ん♪〝な記事を発見!

見開き一面どどーーんと、こういうものたちが載っているではないですか!
私のために特集を組んでくれたようなものですね!
(写真、適当なものが見つからなかったので、新聞を切り抜いて撮っちゃいました。ボケボケですみません。)→あまりにも酷いボケかたなので、修正しました。
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これらは何かといいますと、Adidas の〝Materials of The World〟という新プロジェクトなのです。
世界各地の、輝かしい伝統的な手織物や染物などと、Adidasとの新しいコラボのようです。

第一回目として、トルコの伝統的な生地たちが選ばれたようです。
写真上は、レディース。キラキラ光沢のある生地のジャケット、可愛いですね~。こういう生地って、村の伝統的な衣装によく見られますね。
実は私、こういう感じの生地を使った靴を持っているのですよ。ほほほ。イスタンブールの靴屋さんで、あまりにも可愛くって、一目惚れ♪でしたぁ。

スニーカーの方は、キリムの生地を使っているようです。そして、トルコ国旗にも使われている『月と星』モチーフも。トルコ人、大喜びしちゃいそうです。

写真下は、メンズ。
こちらのジャケットはキリム模様のある生地ですね。これも可愛い~。
トルコでは、こういうキリム柄の生地を使って、クッションなども売っています。
スニーカーは、レディースのと色違いですね。

もうちょっとわかりやすい写真も。f0058691_642357.jpg



このシリーズもの、全ての生地や織物を現地で調達しているようです。
トルコのものは、主にイスタンブールのグランドバザールで調達しているらしいです。うーん、本物志向がうかがわれます。

でもこれら、トルコでは売っていないらしく、海外のネットショップで購入するしかないようです。
ちなみに、新聞では こちら のサイトを紹介していましたので、私も一応書いておきます。ドイツのお店のようですけれど、英語のページもありました。

今回第一回目の〝Materials of The World〟シリーズ、トルコの他にも、日本や中国、インドネシア、メキシコなどのヴァージョンもあります。
f0058691_652643.jpg
日本ヴァージョンは、なぁんと友禅を使ったジャケットやスニーカーです。
ちょっとコワモテ風ですけれど、これも可愛いかも~。


f0058691_655869.jpgこちらは、メキシコヴァージョン。ラテンの香りが~~~。



ちなみに、2007年春・夏のコレクションでは、インド・ドイツ・イギリス・アメリカ・アフリカの生地や織物たちが使われるようです。
2007年秋・冬コレクションは、カナダやペルーだそうです。
どれも、すっごく楽しみですね。
民族性の溢れる「」好きな者としては、ぜーんぶチェックしてみたいです!

Adidasって、最近は人気デザイナー達とのコラボで色々とコレクションを発表したり、なかなか興味深いことをやってくれています。(ステラ・マッカートニーとのコラボが可愛かった♪)
私、スポーティーな格好って殆どしないんですけれど、こういう感じのだったら、ぜひぜひ着てみた~いです。


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by yokocan21 | 2006-12-21 06:17 | アート  

オズベックのトルコモチーフ

「芸術の秋♪」ってことで、少しだけトルコのアートにも触れてみたいと思います。

歴史ある国だけあって、トルコにも色々な芸術品があるんです。
手織りのじゅうたんやキリムは特に有名。
そして、モスクの壁一面を飾るイズニック・タイルも、見逃せない素敵な芸術品ですね。

今日は、その「イズニック・タイル」に関してちょっとお話です。

トルコを代表する服飾デザイナー、ルファット・オズベック(Rıfat Özbek)。
彼の、2006・2007秋冬コレクションは、またまたトルコ芸術へのオマージュに溢れています。
控えめに、時には大胆に、トルコ・オスマン朝時代のモチーフを用いた洋服たち。とっても魅力的なので、少し紹介してみます。

現在オズベックは、イタリアン・ブランド〝POLLINI〝のデザイナーとして活躍しています。ちなみにPOLLINIというと、靴のブランドとして有名なんですけれど、2004・2005秋冬コレクションから、オズベックをデザイナーに迎えてプレタポルテ部門にデビューしました。


f0058691_23455074.jpgこちら、全身イズニック・タイル・モチーフでいっぱい。


f0058691_23471922.jpgこちらも、イズニック・タイルによく見られるチューリップ・モチーフが散りばめられています。


f0058691_2348071.jpgオスマン朝を彷彿させる、キラキラ、ゴージャスなワンピース&ブーツ。


f0058691_2348307.jpgオスマン朝の三日月模様のアクセサリー。よーく見ると、スカートやジャケットの生地にも、トルコらしい柄が見られます。



写真を拝借してきました MODATURKIYE.COM では、オズベックの2006・2007秋冬コレクションが全て楽しめます。(サイトはトルコ語オンリーですが...)

その昔、オズベックが自身のブランドでコレクションを発表していた頃、全身イズニック・タイル・モチーフ、しかも色めもタイルそっくりそのままの洋服が登場した時は、びっくり仰天したこともありましたけれど(とにかくド派手!)、彼のイズニック・タイル好きは、現在でも延々と受け継がれているんだなぁ、と何だか嬉しかったです。

f0058691_23585372.jpg何と言っても、私も大のイズニック・タイル好き♪
イズニックは、イスタンブールからも近いこともあって、2度訪れたことがあるんです。
そして、その時購入したのが、これ→。
このブログの右上、ロゴのところにも使っています、大好きなチューリップ・モチーフのタイルです。


f0058691_23592959.jpgこちらは、タイルではなく陶器ですけれど、イズニック・モチーフのキュタフヤの壷。



オズベックは、最新の2007春夏コレクションでは、日本の着物に見られる菊の花などを大胆に取り入れたデザインを発表していますけれど、これからも折に触れては、トルコモチーフを登場させてくれるでしょう。楽しみですね♪

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by yokocan21 | 2006-11-10 23:53 | アート