シリンジェ村

久しぶりに旅のお話でも。
といっても、ここ最近は寒すぎてウロウロと旅どころではありませんので、昨年の夏に訪ねた所を紹介してみたいと思います。

昨年の夏は、ダンナの実家のあるエーゲ海岸の街・イズミールや、南エーゲ海のリゾート町・ボドルムと合わせて、エーゲ海地方の楽しい町や遺跡なども巡ってきました。
そんな中でも、ひときわ異色な存在、シリンジェ村(Şirince)を今回は紹介します。

トルコ観光のハイライト的存在でもある(ツアーでは必ず立ち寄ります)エフェス遺跡(Efes)の近く、セルチュクという小さな町から、山あいを目指して約8km。
途中、オリーブ林や桃の畑などを眺めながら、くねくね山道をゆき、もうそろそろかなぁと思った頃、山の斜面に白壁にテラコッタ色をした屋根の家々が見えてきます。そこがシリンジェ村です。
トルコ語で、〝可愛い〟を意味する「シリン」な村。その名の通りの可愛らしい雰囲気のする、温かい村です。

丘の上から見た、シリンジェ村。
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昔の名前をクルクジャ(Kırkıca)というこの村の歴史は、5世紀頃にまで遡るそうです。
当時からオスマン朝時代に至るまで、人口のほとんどがギリシャ人でした。
ところが、トルコ共和国誕生後まもなくの1924年、住民の強制移住のために、この村のギリシャ人住民はギリシャへ、代わりにギリシャ在住のトルコ人がこの村へ移住してきました。

f0058691_656576.jpgこの村の典型的な様式の家。

白壁に濃い茶色の格子戸がはまった独特の様式の、このような家は「ギリシャ式の家」と呼ばれています。

2階部分が1階部分よりも突き出ている建築は、オスマン朝時代のものでもよくある様式です。
2階の突き出ている部分のことを、ジュンバ(cumba)ということから、ジュンバル・エヴ(cumbalı ev)という言い方をします。

朽ち掛けた家もあちこちに見られるんですけれど、最近は、この村に魅せられた人たちが買い取り改装して住居にしたり、また、ペンションやレストランとして甦らせたり、ということも行われているようです。


f0058691_6564178.jpgギリシャ式の家々が建ち並ぶ細い路地。

最近は、雑誌で紹介されたりと、トルコでは人気のスポットとなっていまして、2年前に訪れた時よりも、観光客は断然増えていました。
村のメインストリートである狭い石畳の道沿いには、以前よりもカフェやレストラン、土産物屋などがすごぉく増えていて、観光地そのものの様相でした。

それでも、道ですれ違ったおじいさんやおばあさん達は、「ようこそいらっしゃーい!」などと快く挨拶してくれて、有名になっても、温かい人情は変わらず、のようです。


f0058691_65719100.jpg「アルバニアの石畳(Arnavut kaldırımı )」と呼ばれている、石畳が風情を醸し出しています。

民家の脇には、オレンジの木が植わっていたり、庭には色んなハーブが生えていたり、ロバや羊に遭遇したりと、の~んびりのどかな村。

道路脇では、以前は、花柄の手刺繍が入ったテーブルクロスやベッドカバーなどがよく売られていたようなんですけれど、最近は、機械刺繍のものが幅を利かせています。うーむ、残念。



村で採れるハーブを売るお店。
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セージやタイム、ラベンダーが並べられていますね。
あと、村の特産品のオリーブ油石鹸を売っているお店もよく見かけます。

そして、この村は、桃の産地としても有名だそうで、ここの市場で買って食べた桃の美味しかったこと!大きくって、甘くって、とってもジューシーで、、あれは今まで食べた中でも1.2の美味しさでしたぁ。
もっと買ってくればよかったねぇ、なんて、後で義母やダンナと嘆いたもんです。

こちらは、数あるワインショップの中の一つ、akberg。 ←ちょっとオサレなHP。
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元々ギリシャ人が住んでいた村ですから、ワイン作りが盛んだったわけで、その後移住してきたトルコ人たちも、そのワイン作りを引き継いだということです。
試行錯誤して、今ある品質にまで高めていったらしいです。

このお店のワイナリーは、オーナーさんがドイツ人で、そのオーナーの管理の元、美味しいワインが作られています。
ここディヤルバクルでも、このメーカーのシリンジェ・ワインを扱うお酒屋さんがあって、我が家もよく利用するんですけれど、ここは流石に本家本元、種類も豊富だし、お値段もお手頃。
お店のお兄さんと色々とお話などしながら、試飲をさせてもらいながら、気に入ったものを選べます。

そして、この村では、フルーツ・ワインも多く作られていて、サクランボやイチゴに桃、ブルーベリーやブラックベリー、ラズベリーなど、色々。
プレゼントとして頂いたシードルも、さっぱりと美味しかったです。

f0058691_701915.jpg私たちが購入したワインたち。

左から、ブルーベリー・ワイン、
emir(エミル)種のブドウから作った白、
Kalecik Karası (カレジック・カラス)種のブドウから作った赤。
ちなみに、赤は軽めのフルーティー、白はさっぱり系。

この写真は、旅から帰って来てすぐに撮ったものです。



そして最後に、村の一番高い丘の上には、小さな教会(St.Jean)も残されているんです。
訪ねた時には、アメリカの団体によって修復作業が始まった、という掲示版が出ていました。
以前に訪れた時には、朽ち果てて可哀想な姿でしたので、嬉しい情報です。

エーゲ海地方の陽気な陽射しの中で、そこだけがホッと落ち着いた佇まいを見せる、居心地の良い、温かみのある村でした♪

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by yokocan21 | 2008-02-23 07:07 | 旅・散歩  

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