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シャンルウルファ・美味しいもの編

前々回の記事の続き、ウルファ紀行・続編です。
ここウルファも、ガーズィアンテップ同様、食い倒れの町。早速食べに出掛けてみましょう~。

ウルファといえば、先ずチー・キョフテ(※注1)が有名なのですけれど、今回は何故かパス。
それ以外のウルファ名物で迫ってみました~。

まず、レベニ(Lebeni)(手前)という冷たいヨーグルトのスープと、ボスタナ(Bostana)(奥)というサラダ。
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レベニは、ヨーグルトに茹でた麦やヒヨコ豆の入った、南東部地方でよく見かける冷たいスープです。暑い地方ならではの、さっぱりとした具沢山スープで、後味もすっきり。
ボスタナも南東部地方のサラダで、たぶんウルファの名物だと思います。細かく切ったトマトやキュウリ、青唐辛子や青ネギ、ミント、パセリなどが入った、ちょっとピリッとした爽やかサラダです。もちろん、ザクロシロップ(※注2)がふんだんにかかっていて、お肉料理にはピッタリの、私の大好物。

フンドゥク・ラフマージュン(Fındık lahmacun)イチリ・キョフテ(İçli Köfte)。温かい前菜として出てきます。
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ラフマージュンはこのブログで何回も登場しているんですけれど、薄~いピザ生地のような皮にスパイシーな挽き肉やトマトソースなどを乗せて、石釜で焼いたものです。これは、普通のラフマージュンよりも小型なために、〝小さな〟とか〝可愛い〟という意味のある〝フンドゥク〟・ラフマージュンと呼ばれています。
ちなみに、〝フンドゥク〟とはへーゼルナッツのこと。
ラフマージュンは、こちら や こちら でも紹介しています。

イチリ・キョフテは、スパイシーな挽き肉と砕いたクルミをブルグル(ひき割り小麦)で包んで揚げたもの。
どちらも、ここウルファのお料理として超有名で、ケバブ屋さんの定番前菜です。

私のメインは、やっぱりこの町の名物、ウルファ・ケバブ(Urfa kebabı)
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ウルファといえば、とにかく〝辛い〟ものが多い町なんですけど、このケバブは全く辛くはなし。
シンプルな挽肉のケバブです。横に見えているラワシュという薄~いナンのようなものでクルリと巻いて食べるととっても美味しいんですよ。

シャンルウルファ・美味しいもの編_f0058691_2018301.jpgデザートもこの町の名物で。シュルルック(Şıllık)というもの。

クレープ生地で砕いたクルミをクルクル巻いたものに、甘~いシロップがかかっています。ピスタチオのパウダーのトッピング。

これ、美味しかったんですよね~。
クレープ生地というのも珍しくって、歴史的に見て、遠い昔にフランスの影響を受けたことがあるからかなぁ、なんてことを考えてみたり...。まぁ、全く関係ないんでしょうけれど。
こういうの、家でも作れるなぁ、と思ってみたり。
思ったほど甘くなく、あっさりと食べやすかったです。バクラヴァよりは断然お気に入り!


ちなみに、このレストランで使われているテーブルクロス、とっても素敵な模様ですよね。この地方ならではのデザインなのだそうです。

ひぃ~、今回も食べましたぁ。
お昼に訪ねたこのレストランは、ウルファの伝統建築のお屋敷を改装して造られたもので、なかなかに雰囲気も良く、しかも、ウルファ城や聖なる魚の池やモスクの真ん前という絶好のロケーション。
途中、道を尋ねた警官のおじさんに教えてもらったお店なのですけれど、ただ、この場所柄、やっぱり観光客相手のお店なんですよね、お味の方はいまひとつ...かな。ケバブはここディヤルバクルで食べるものの方がずっと美味しいです。
ま、3階のテラスからあの景色を眺めながら食事が出来た、というだけでも良かったと思わないといけないですね。
なので、お店の紹介はあえて致しません。

で、このレストラン・Çardaklı Köşk(チャルダクル・キョシュク)の様子。
建物自体は、さほど古いものではなさそうですけれど、随所に施されたウルファらしい彫刻が素敵でした!
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シャンルウルファ・美味しいもの編_f0058691_20213050.jpgウルファの伝統的なお屋敷といえば、こちらもとっても魅力的でした。

Konuk Evi(コヌック・エヴィ)という、元県の迎賓館だったところを、改装してプチホテル&レストランとしてオープンしたものです。

この町の建物は、全体的に白っぽく、石灰岩で造られたものが多いそうです。
ディヤルバクルの黒っぽい玄武岩の建物に比べると、光に映えてとても明るいのが印象的でした。
このお屋敷も、至る所にウルファらしい彫刻やレリーフが施され、またまた立ち止まっては見惚れる...の繰り返しです。

お昼を食べた後でしたので、お庭のカフェでお茶だけ。



以前に訪れた時も、あちこちと見て周ったはずのウルファなんですけれど、今回改めて訪ねてみるとまた新しい発見がたーくさんあって、またまた感動~。歴史に彩られたエキゾチックな独特の雰囲気と、人々の温かさや美味しいものたち、何度訪れても飽きないなぁと思う日々です。
トルコって、面白い町が多すぎです!

で、次回はウルファ近郊にある、〝あの〟村へーーー。  <つづく>


※注1  チー・キョフテ・・・生の挽肉とブルグル(挽き割り小麦)、唐辛子ペースト、トマトペースト、玉葱、ニンニク、香辛料などを混ぜて、こねこね、かなりの時間捏ね合わせて、肉団子状にしたもの。とぉっても辛いのが特徴です。チー・キョフテ(Çiğ köfte)とは、〝生の肉団子〟という意味。
過去の記事では、こちら や こちら ・こちら を参照して下さい。

※注2  ザクロシロップ・・・ドロッとした少々甘く、酸っぱいシロップ。サラダにかけるのが一般的です。こちら を参照して下さい。

【関連記事】
・シャンルウルファ・聖なる伝説の町を歩く
・シャンルウルファ・旧市街散策
・ハラン(シャンルウルファ近郊の村)

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by yokocan21 | 2007-11-28 20:31 | 旅・散歩  

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