チー・キョフテ
ここディヤルバクルの名物料理といったら、これ、チー・キョフテ(Çiğ Köfte)。
チーとは「生」。キョフテは「ミートボール」。よってこれは、生肉のミートボールです。しかもウソみたいに辛い!
トルコ南東部ではどこででも普通に食べられてるものです。有名なのはウルファのものですね。TVでよくイブラヒム・タトゥルセスが作ったり食べたりしてますよねぇ。彼、ウルファ出身です。マラティアやエラズーのも有名。
この辺りは、暑さがハンパじゃないですから、こんなに辛いものがうけるんでしょう。
これ、この辺りのレストランだと、まず前菜として必ず出てくる一品。これなきゃ始まらない。それくらい重要な位置を占めています。
どういうものか、ちょっとだけ説明。
ひき肉(特別にチー・キョフテ用として挽いてくれる)に、ブルグル(挽きわり小麦)、唐辛子ペースト、トマトペースト、玉葱にニンニク、香辛料などを混ぜて、こねこね、かなりの時間捏ね合わせる。
それを、適当な大きさを手にとって、にぎにぎと固めたら出来上がり。
マルルというロメインレタスや、ラワシュというナンのうすーいのに包んで頂きます。好みでレモンを絞ってもよしですね。一緒にロカ(ルッコラ)やネギ、ミントの葉、パセリなんかを包んで食べると尚美味です。
こちらでは、チー・キョフテ作り専用の金たらいも売ってます。どこのお家にもあるらしいですよ。
うちは、いつもレストランでテイクアウトですけど、大概の人はうちで作ってるようです。
かなり力のいる仕事なんで、男性の役目のようです。
普段は、縦の物を横にもしないような亭主関白なお父さん達が、この時ばかりは、張り切るんですねぇ。
力の見せどころです。
うちは夫婦揃ってチー・キョフテ好きなので(特に私がね)、もう、しょっちゅうテイクアウトです。そのレストランのチー・キョフテ職人のおじさんともすっかり仲良くなってしまいましたよ。
バンバンおまけ付けてくれる。
ディヤルバクルとこの周辺の地域は、食べ物が美味しいんだけど(私的にはトルコで一番)、チー・キョフテはその中でもイチ押しです。
香辛料をふんだんに使ってるせいか、生肉の臭みが全くないし、しかも生肉食べてるという感覚もない。不思議な食べ物です。
あつーいトルコの食べ物です。
♪写真は一人前
by yokocan21 | 2005-12-23 07:01 | トルコ料理