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マルディン紀行・3

マルディン紀行・第3回目は、こんなレストランのお話から。

Cercis Murat konağı (ジェルジス・ムラット・コナーウ)』です。

旧市街の1本しかないメインストリート沿いにあって、独特な建物なので、すぐにわかります。昔のお屋敷を改装してあるそうです。

マルディンの郷土料理を中心とした、南東部地方料理のお店です。もちろん、シュリヤーニ料理も食べられます。私のお気に入りは、お肉とナッツ・ドライフルーツを煮込んだものです。ドライフルーツをお料理に使うのって、トルコ料理では珍しいんですけれど、それが何とも言えないハーモニーを醸し出しているんです。

スパイスやナッツが上手くミックスされた、香り高いコクのあるお料理たちを、こんな素敵な雰囲気のお部屋で食べることが出来ます。地元産のワインも飲めますよ。

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夏はテラスで、↓ こぉんな雄大な景色を眺めながら。
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メソポタミアの平原を望む。
夜には、遠くシリア領の村の明かりも見えるほど、国境はすぐそこ。

私としたことが、2回もこのお店に食べに行っているのに写真が1枚もない...。家族や友人達と撮った記念写真があるだけ...あぁ。すみません。
お店のHPを見てみてください。

Birinci Cadde, Emlak Bankası Yanı, No.157 Mardin
TEL  0482 -213 6841

*** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** *** ***

そして、最後に登場するのは、マルディンを代表する建築物です。またまた歴史のある建物。

Deyrü’ zzafaran Manastırı (デイルゥル・ザファラン修道院)』。
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           (画像はGoogleイメージより)

マルディン市街地より5kmのところにある、以前はシュリヤーニ(シリア正教会)の総主教座が置かれていた修道院。今なお立派に活動しています。
建物の建立は、396年から493年。

地下には、キリスト教以前の土着宗教・太陽信仰時代の礼拝所跡(大きな石で作られた部屋)も残っていて、何やら相当に歴史を感じさせてくれる建物です。

ここは、修道士の方がひと部屋ずつ丁寧に説明して下さったので、わかりやすかったです。その修道士さん、実は↓で書きました、手描きのイコンを作ってらっしゃるおばあさんのお孫さんで、家族の方がわざわざこちらに連絡をして下さっていたんです。

歴代の主教さん達もここの地下に眠っているそうです。
置かれている聖書はもちろんシュリヤーニ語。

マルディン紀行・3_f0058691_6422955.jpg

こんな素朴なイコンもあり。→


余談なんですけれど、この修道士さんいわく、シュリヤーニの人達の祖先は何とシュメール人まで遡るそうです。シュリヤーニ語は古代アッシリア語から来ているのだとか。親戚語にあたるアラブ語よりも古い言葉だそうです。
信じるか信じないかは別にして、ロマンを感じさせてくれますねぇ。



【追記】
先ほどmiriyunさんより質問を頂いて調べてみたら、すごいことを発見!
シュリヤーニ語は、何とイエスが話していた〝アラム語〟と同じ言語だそうです。
(アラム語といえば、メル・ギブソンの映画『パッション』で使われていた言葉、としか知らない私です。)
これこそ、ロマンですねぇ♪


まだまだ色々な歴史ある教会やモスクがあるマルディンですけれど、私自信、全部は周りきれていないので、ここでは紹介できないのが残念です。かなり私好みの全く飽きない町ですので、続きは今度訪れた後、ということで。

それでは、こんな写真で最後にしたいと思います。
こちら、マルディン~ディヤルバクル間にある岩山。この辺りは、片側がこのような荒涼とした岩山の連続です。
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そして最後は、沈みゆく夕日で〆。
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3回に分けて綴ってきましたマルディン紀行ですけれど、長々とお付き合いありがとうございました。楽しんでいただけたでしょうか?

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by yokocan21 | 2007-03-13 07:08 | 旅・散歩  

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