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私の好きな食料品屋さん

前々回の記事で紹介しました、チーズがダダダーッと売られている食料品店。今日はそのお店の中を色々と見てみましょう。
カドゥキョイの食品市場の中では比較的大きなお店で、外から見ただけでもその品数の豊富さは一目瞭然。

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お店のかなりのスペースをとっているチーズコーナー。
ショウケースの上の部分にもチーズがズラーッ。天井からも色々なチーズがぶら下がっています。地方産の郷土色豊かなチーズもいっぱい。
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こちらは、懐かしの南東部地方のチーズ。
左は、ディヤルバクルのオルギュ・ペイニル(Örgü peyniri)。三つ編み状が可愛い、塩気の少ない食べやすいチーズ。
右は、ウルファのウルファ・ペイニル(Urfa peyniri)。こちらは、ちょっと塩気のあるどっしりとしたチーズ。

ちなみに、このような、チーズやソーセージ類などの保存食を主に扱っているお店のことを、トルコでは、『シャルキュテリ(Şarküteri)』と呼ばれています。元はフランス語ですね。(※)

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天井から吊り下げられているのは、スジュク(Sucuk)
牛挽き肉やニンニク、クミンなどのスパイス、唐辛子などで作った腸詰です。
サラミに似た感じもある、ちょっと個性的なソーセージで、朝ご飯によく食べます。でもちょっと脂っこい。スジュクの目玉焼きはトルコ朝食の定番。


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こちらは、パストゥルマ(Pastırma)
牛の脂の少ない部位を、チェメン(Çemen)(※注)というスパイシーなペースト状のもので覆って乾燥させた保存肉。
香辛料の効いた生ハムの牛版、って感じでしょうか。薄~くスライスしてもらいます。
このまま生で食べてもOK。ベーコンのように卵料理にしてもOK。これ、かなーりスパイシーで、台所がものすごいことになりますので、私は加熱はことごとく拒否しております。
・※注   チェメン・・・チェメン(Çemen=フェヌグリーク)という植物の種と、ニンニク、唐辛子で作ったペースト状のもの。

このパストゥルマには、ちょっと謂れがありますので、ウンチクをば。
昔々、トルコ民族が中央アジアで遊牧生活をしていた頃、牛肉の塊を布袋に入れて、馬の鞍の両側にぶら下げて草原を駆け巡っていました。馬の体温で適度に温まり乾燥し、鞍で圧縮された牛肉は、当時の遊牧民の保存食として用いられていたそうです。
そして、これが現在のパストゥルマの起源だと言われています。そして、「パストゥルマ(Pastırma)」という言葉は、「押さえる」や「押し込む」という意味の「バストゥルマク(Bastırmak)」から来ている、と言われています。
ほぉ~、遥か昔に遡る、遊牧民の知恵にあやかる食材なのですよ。


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こちらは、冷たいメゼ(前菜)色々。ズラーーーッと。
左側写真、左手前は、羊の脳みそ。これにオリーブ油をかけてレモンを絞って食べると美味しいのです!ちょっと白子に似た感じ。
右側写真、右手前は、お馴染み、ブドウの葉っぱのサルマ(ヤプラック・サルマ(Yaprak sarması))。


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左側・・・ムール貝のドルマ(ミディイェ・ドルマス(Midye dolması))。店頭で煮ていました。熱々。
右側・・・揚げ物色々。
左から、ポテトのコロッケ。ムジュヴェル(Mücver)。カドゥンブドゥ・キョフテ(Kadın budu köfte)=「婦人の太もも」という名の付いたセクシーなキョフテ(笑)。そして、イチリ・キョフテ(İçli köfte)。

とまぁ、一つのお店だけととっても、こんなにバラエティー豊かな食材が揃っています。
他にも、パスタ類や調味料なども売っていて、トルコのデパ地下かな(?)。


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(※)が気になる方へ、

※トルコ語には、フランス語からの借用語が結構多いんです。元来トルコにはなかったもの(=外国から入ってきたもの)に関しては、「へぇ~~~っ」ってくらいにフランス語っぽい言葉がよくあります。
私が思うに、オスマン帝国末期の西洋化政策の下、トルコにはどんどん西洋文化が流れ込んできたのですけれど、その影響が大きいのではないかと。
特にフランスとの縁が深かったのか、その当時入ってきた外国語=フランス語って感じです。
例えば、↑であげた「シャルキュテリ(Şarküteri)」や、今思いつくだけでも、ザァーッとこんなにも。

マキュヤージュ(makyaj)=化粧、
ヴィトゥリン(vitrin)=ショウウィンドウ、
エシャルプ(eşarp)=スカーフ、
クラヴァット(kravat)=ネクタイ、
マント(manto)・パルト(palto)=コート、
ヴィゾン(vizon)=ミンク、
ジャンボン(jambon)=ハム、
ティルブション(tirbuşon)=コルク抜き、
ディエス(diyez)=シャープ ♯、
べモル(bemol)=フラット ♭、
ショフォル(şoför)=運転手、
アサンソル(asansör)=エレベーター、
シャンティエ(şantiye)=建築現場

あと、車の部品用語にもフランス語が多いです。
「フレン(fren)=ブレーキ」とか「ヴィテス(vites)=ギア」とか。「パティナージュ(patinaj)=車のスリップ、とかスケートの意味も」も。

フランス語を少しでも知っている人には、ちょっと嬉しいかも。でも私は、大学の第二語学はドイツ語。フランス語は殆どわかりませんので、「なんじゃコリャ」でした。
あ、長くなりついでに、何でドイツ語かと言いますと、当時相談した先輩がドイツ語の方がわかりやすい、とおっしゃったのと(歯学部の方だったし当たり前?)、ヘルムート・バーガーに憧れていたからなのです~♪きゅーーん。


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by yokocan21 | 2009-01-26 07:54 | トルコの食べ物・飲み物  

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